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あいおいニッセイ同和損保

安全運転がもたらす経済効果 〜個人・企業・地域を支えるエコドライブの力〜

    pixta_83682942_M「安全運転」と聞くと、マナーやルールの順守を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は、安全運転にはそれ以上の意味があります。暮らしを守り、社会を支え、経済を豊かにする力を持っているのです。
    近年注目される「エコドライブ」は、その広がりを象徴する習慣。穏やかな運転が環境にやさしく、同時に経済的な効果を生む――そんな新しい価値が、今、個人にも企業にも浸透し始めています。

    本記事では、エコドライブによる経済効果を「コスト削減」「間接的なコスト削減」「成果の可視化」の3つの視点から具体的に解説していきます。

    1.コスト削減「燃費向上と整備費用の低減」

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    燃料コストの削減

    エコドライブがもたらす最もわかりやすい経済効果は、燃費の改善による燃料代の削減です。例えば、急発進を避けるだけで、一般的に約10%の燃費改善が期待できるとされています。1か月で50リットルのガソリンを使用するドライバーであれば、単純計算で毎月5リットルの節約、年間では60リットルもの削減になります。

    これは個人レベルでも無視できない金額ですが、走行距離が長く車両台数も多い企業、特に運送業や営業車を多く抱える企業ではその効果はさらに顕著です。例えば、100台の営業車を運用する企業が年間5万リットルの燃料を使用していたとしたら、エコドライブによって年間5000リットルの削減、仮にガソリン単価が160円とすれば、年間80万円の燃料コストが削減される計算になります。

    また、そのほかにも、車間距離を保って一定速度を維持することで2~6%、アイドリングをやめることで10分間あたり約130ccの燃料節約が可能になると言われています。

    車両メンテナンス費の抑制

    安全で穏やかな運転は、燃料だけでなく、車両のメンテナンスコストの削減にもつながります。急ブレーキや急加速を避ける運転は、タイヤやブレーキパッドの摩耗を抑える効果があり、部品の寿命を延ばします。また、空気圧の定期点検、部品の定期的な交換や、不要な荷物を下ろすといった簡単な工夫でも、燃費や車体への負担を軽減できます。

    このように、エコドライブは「車を大切に使う」ことに直結し、車両整備や交換部品の費用を中長期的に削減できる行動といえるでしょう。

     

    2.間接的なコストの削減「事故発生を抑制」

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    事故コストの削減

    エコドライブの基本は、急発進・急ブレーキ・急ハンドルといった「急」のつく運転を避けることです。これは安全運転の操作方法と一致しており、危険な場面を未然に防ぐ運転スタイルが習慣化されます。その結果、事故の発生率を下げる効果が期待できます。

    また、もし事故が発生すると、修理費、保険料の増加といった直接的な経済的損失が生じます。さらに、事故によって発生する業務の中断や、人員配置の調整など、業務効率の低下も無視できません。また、業務中の事故が報道されることで、企業イメージが損なわれるリスクも存在します。特に物流業、運送業や訪問型サービス業では、事故による社会的信用の低下が、取引先や顧客離れにつながる恐れもあります。

    事故は経済的な負担だ けでなく、業務や信用にも影響を及ぼします。だからこそ、日々のエコドライブが、多くの損失を未然に防ぐ大切な習慣となるのです。

    地域全体での安全意識の波及

    事故の削減は個人や企業だけの問題にとどまりません。地域全体に安全運転の意識が浸透すれば、事故率そのものが低下し、安心して暮らせる街づくりにつながります。とりわけ高齢者や子どもを持つ家庭にとって、交通安全は日常生活の安心感と直結しています。

    一人ひとりが「自分の運転が街の安全に影響する」と意識することで、小さな行動が大きな社会的価値を生み出すのです。

    3.可視化とモチベーション維持「テレマティクス技術の活用」

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    テレマティクス保険による成果の見える化

    近年、急速に普及が進んでいるのが「テレマティクス自動車保険」です。その中でも、あいおいニッセイ同和損保のテレマティクス自動車保険は、ドライバーの走行データを専用アプリや車載デバイスで収集・解析し、安全運転の度合いをスコア化する仕組みになっています。

    たとえば、急ブレーキの回数や平均速度、走行時間帯、走行ルートなどがデータとして記録され、ドライバーは自分の運転傾向を可視化できます。これにより「改善すべき点」が明確になり、運転に対する意識も高まります。

    また、「安全運転によるCO₂の排出削減量」や節約できた燃料使用量等を確認することができ、環境への貢献度も実感でき、「やってよかった」、「もっと良くしよう」という前向きな気持ちも生まれる可能性があります。
    ※当社独自のアルゴリズムで算出した参考値であ り、実際のCO₂排出削減量や燃料使用量とは異なる場合があります。

    さらに、あいおいニッセイ同和損保のテレマティクス自動車保険では、運転評価が高ければ、次の契約から保険料が割引になる仕組みを採用しています。つまり、安全運転を継続すればするほど、経済的にもメリットを受けられる仕組みになっています。

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    ※1 「タフ・つながるクルマの保険」等は、割引率が異なります。詳細は各商品パンフレットをご参照ください。

    ※2 安全運転スコアの区分がCの場合と比較した割引率です。割引率は2026年1月以降保険始期の内容であり、将来変更となる場合があります。なお、2025年12月以前保険始期のご契約の場合、最大8%(「タフ・つながるクルマの保険」等の場合は5%)の運転特性割引を適用します。また一部の特約には割引が適用されないため、保険料全体に対する割引率とは一致しません。詳細は、各商品パンフレットをご参照ください。

     

    他にも、取得した走行データを地域の交通安全マップとして地域に提供する取組みも行っており、加入者の運転が社会貢献につながる仕組みが実施されています。

    過去に開催したイベントについての記事はこちらからご確認いただけます。

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    テレマティクス自動車保険の詳細については、
    こちらからお気軽にお問合わせください。

     


    まとめ

    エコドライブや安全運転は、何か特別なスキルや投資が必要なわけではありません。むしろ、日々の心がけとちょっとした日々の習慣の改善だけで、大きな経済的メリットと社会的価値を生み出す行動につながります。

    燃料代の節約、事故による損失発生の防止、メンテナンス費の削減、そして地域の安全性の向上。それらはすべて、ハンドルを握る一人ひとりの意識改革から始まります。

    あなたの運転が、家計を守り、会社を支え、地域社会を育てる。そんな実感を持って、今日から一つの行動を変えてみてはいかがでしょうか。

    (2025年12月承認)GB25-300545

     

    この記事を書いた人
    あいおいニッセイ同和損保
    個人・法人向けにテレマティクス自動車をはじめとしたさまざまな保険や生活の安全にかかわる情報、企業のリスクマネジメントノウハウを提供しています。