車をぶつけてしまったらどうする?状況別の対応・修理費用を紹介

pixta_135309368_M駐車場で隣の車にドアをぶつけてしまったり、雨の日にスリップしてガードレールにぶつかったりと、車をぶつけてしまう事故は少なくありません。

車をぶつけてしまったときは、現場の状況を確認し、落ち着いて適切に対応することが大切です。 この記事では、車をぶつけた際の状況に応じた対応方法や、利用できる保険の種類、修理の進め方について解説します。ぜひ参考にしてください。

車をぶつけた場合の対処法

車をぶつけた場合は、どのように対応すればよいのでしょうか。ここでは、ケースに応じた対処法を解説します。

単独で車をぶつけた場合

相手車両や第三者との接触がなく、自分の車だけが物や場所にぶつかった場合は、まず車を安全な場所へ移動させましょう。 
たとえば、駐車場で壁や柱にぶつけた場合や、走行中にガードレールや縁石に接触した場合が該当します。 
警察へ連絡して事故の届出を行い、事故状況を確認してもらいます。 
あわせて保険会社にも連絡し、今後の手続きについて確認しましょう。

人の物を傷つけたケース

車を他人の家屋や所有物にぶつけて傷をつけた場合は、まず車を安全な場所へ移動させたうえで、警察に届け出ましょう。 
その後、相手に事故の状況を伝え、丁寧に謝罪することが大切です。 
破損状況は写真に残し、あとから確認できるようにしておきましょう。 
所有者がわからない場合は、警察に相談してください。

 
なお、家族や同居人の物を傷つけた場合は、補償の対象になるかどうかが契約内容によって異なるため、保険会社への確認をおすすめします。

人に車をぶつけた場合の基本的な対応

人に車をぶつけたときは、特に迅速かつ適切な対応が必要です。ケースごとの基本的な対応について解説します。

人に車をぶつけたケース

自分の車を運転していて相手や相手の車にぶつけたときは、まず負傷者の有無を確認します。そのうえで、車を安全な場所へ移動させましょう。 
その後、警察に事故の発生を届け出て、事故状況を確認してもらいます。 
保険会社にも速やかに連絡することが大切です。 

また、家族が同乗している車内での事故や、家族所有の車にぶつけた場合は、保険の適用可否が契約内容によって異なります。 
相手が家族であってもひとまず保険会社に連絡し、補償の対象となるか確認しましょう。

負傷者が発生したら

負傷者がいる場合は、ただちに119番へ通報し、救急車を手配しましょう。 
必要に応じて応急処置を行い、後日の連絡や手続きに備えて相手と連絡先を交換しておくことも大切です。 
その場での詳しい話し合いは避け、事故後の対応は保険会社に相談しましょう。

車をぶつけた際の対応は法律で決まっている

車をぶつけた場合の対応方法は、法律で定められています。確認しておきましょう。

緊急措置の義務

道路交通法第72条第1項では、交通事故が発生した際の緊急措置義務が定められています。 
具体的には、車両を停止し、負傷者を救護するとともに、道路上の危険を防止するために必要な措置を講じなければなりません。 


これらの対応を適切に行わない場合、法令違反として処罰の対象となるおそれがあるため、注意が必要です。

警察への報告義務

道路交通法第72条第1項では、交通事故が発生した際に、負傷者の救護や危険防止の措置を講じたうえで、警察へ報告する義務が定められています。 
報告内容には、事故の日時、場所、状況、対応内容などが含まれます。 

事故後の報告義務を怠った場合、法令違反として処罰の対象となるおそれがあるため、注意が必要です。 


※参考:道路交通法|e-Gov 法令検索|総務省

車をぶつけられた場合

車をぶつけられた場合は、どうすればよいのでしょうか。

警察・保険会社へ報告する

車をぶつけられた場合は、まず警察に事故の届出を行い、交通事故証明書を取得しておきましょう。交通事故証明書は、保険金請求時に必要となる場合があります。 

 
保険会社には事故の状況をできるだけ早く報告してください。 
また、相手が家族や同居人の場合、保険の適用可否は契約内容によって異なります。保険会社に確認しましょう。

相手の情報を収集する

車をぶつけたり、ぶつけられたりした場合、相手がその場を離れてしまうことがあります。 
万が一、相手が途中でいなくなってしまっても特定できるよう、相手の車のナンバー、車種、色などを記録しておくことが大切です。

 
また、ドライブレコーダーの映像は重要な証拠になります。事故後はできるだけ早く映像を確認し、上書き保存されないよう保全しておくことが大切です。

車をぶつけた場合に利用できる保険

車をぶつけた場合、保険を利用できる可能性があります。

利用できる保険の種類

車をぶつけた場合、事故の内容によって利用できる保険の種類は異なります。 
自分の車(保険契約をしている車)だけがものにぶつかった場合、他人の車やものを壊した場合、相手にケガをさせた場合など、それぞれで補償の対象となる保険が変わります。 

まずは、事故の状況に応じて、どの保険が関係するのかを確認しましょう。

 

事故の状況 主に利用される保険

自分の車(保険契約をしている車)だけが壊れた場合(単独事故)

車両保険

他人の車やものを壊した場合

対物賠償保険

相手の方にケガをさせた場合

自賠責保険、対人賠償保険

自分の車(保険契約をしている車)も壊れ、相手の方にも損害がある場合

車両保険、対物賠償保険、対人賠償保険

車両保険に加入していれば、自分の保険契約をしている車が傷ついたり壊れたりした場合に補償が受けられます。 
対物賠償保険は、他人の車やものを壊した際の損害賠償を補償する保険です。

自賠責保険は、他人を負傷させたり死亡させた場合の損害賠償を補償する保険で、すべての自動車に加入することが義務付けられている強制保険です。 

ただし、自賠責保険には支払額に上限があるため、十分な補償を備えておくためには対人賠償保険が必要です。 

なお、自賠責保険以外の任意保険は契約内容によって補償される範囲が異なるため、自分の契約内容を確認しておくことが大切です。

保険を利用すると等級が下がる可能性がある

事故の状況によっては、保険を使うことで等級が下がり、翌年以降の保険料が上がる場合があります。等級とは、保険料を決めるための区分です。同じ保険に加入していても、等級によって保険料は異なります。 

加えて、事故の有無についても保険料に影響があるため、事故を起こすと「事故有」の等級が適用されることになってしまいます。

事故有の等級とは、「事故有係数」と呼ばれます。等級が同じでも、無事故に比べて事故有は割引率が低く、保険料が割増されます。事故有係数は、1度保険を使うごとに1年もしくは3年、最大6年間にわたり適用されます。


そのため、修理費を自己負担にするか、保険を使って今後の保険料への影響を受け入れるかを踏まえて、どちらがよいか検討することが大切です。

車をぶつけた場合の修理方法と修理代の目安

車の修理方法や修理代は、さまざまな要因によって異なります。

部位や損傷度合によって修理代が変わる

車をぶつけた部位や損傷の程度によって、修理代は大きく変わります。 
たとえば、フロントバンパーやヘッドライト、ドア、リアバンパーなどは、破損の程度によって修理費が高くなりやすい部位です。 
これらの部位は交換が必要になることも多く、損傷が広がるほど費用もかさみます。 


また、ルーフやクォーターパネルなどの損傷は、修理の難易度が高くなる場合もあります。 
そのため、ぶつけた場所だけでなく、損傷の範囲や修理方法によっても費用が変わることを押さえておくことが大切です。

修理の依頼先

ぶつけた車の修理先としては、ディーラー、板金工場、カー用品店などがあります。 
ディーラーは車種ごとの特徴や修理方法に詳しく、純正パーツを使用できる点がメリットです。一方で、修理費は高めになる傾向があります。 
板金工場は、修理内容によっては費用を抑えられる場合があります。カー用品店は、気軽に相談しやすい点がメリットですが、対応できる修理内容は店舗によって異なります。 

なお、保険の契約内容や手続きによっては、修理前に保険会社へ確認が必要な場合があります。修理先は費用だけでなく、修理内容や対応範囲も踏まえて選ぶことが大切です。

ぶつけた車の修理方法

ぶつけた車の修理方法には、簡易板金や本格板金などがあります。 
簡易板金は、損傷した箇所を中心に部分的に修理する方法で、費用を抑えやすい傾向があります。 


本格板金は、より丁寧に修理を行う方法で、仕上がりを重視する場合に選択肢となります。 
なお、修理方法は損傷の程度や修理費用によって異なるため、保険会社や修理工場に相談しながら検討すると安心です。

車をぶつけないための対策

そもそも車をぶつけないためには、どうすればよいのでしょうか。ここでは、具体的な対策方法について解説します。

狭いスペースに注意

狭いスペースで車を動かすと、事故を起こしやすくなります。無理に狭い場所を通ったり、駐車したりするのは、できる限り避けたいところです。 
ただし、駐車場の状況によっては、どうしても狭いスペースを利用せざるを得ないこともあります。 


そのような場合は、周囲をよく確認し、接触しやすい場所を意識しながら慎重に操作することが大切です。 
例えば、出入り口に近いスペースや両隣に車が停まっている場所は、接触のリスクが高いため、特にゆっくりと切り返しながら操作しましょう。 


柱や壁が近い場所では、ミラーや目視で距離を確かめながら、無理のない範囲で駐車することが大切です。

風下に向かって駐車しない

両隣に車が停まっている駐車スペースでは、ドアの開閉時に接触するいわゆる「ドアパンチ」の事故が起こりやすくなります。乗り降りの際はドアを勢いよく開けず、周囲の車との距離を確認しながら、ゆっくり開閉しましょう。 


特に、風が強い日に風下に向かって駐車するとドアが勢いよく開きやすいため、注意が必要です。

ぶつけた車を自力で修理するには?

軽微な傷の場合は、自力で修理したいと考えることもあるでしょう。ここでは、代表的な方法を紹介します。

コンパウンドで浅い傷を直す

コンパウンドは、車の表面を研磨して傷を目立ちにくくするための製品です。擦り傷のような浅い傷であれば、コンパウンドで隠せる場合があります。 

カー用品店などで手軽に購入できるため、自分で試しやすい方法の一つです。 
ただし、深い傷やへこみには対応できないため、状態によってはプロへの修理依頼を検討しましょう。

パテでボディのへこみを直す

車をぶつけて深い傷やへこみができた場合は、パテを使って補修する方法があります。 
ただし、パテによる修理は難易度が高く、表面を整えたり塗装したりする作業には技術が必要です。 

仕上がりに差が出やすいため、深い傷やへこみがある場合は、自力で修理するよりも、板金修理などを行うプロに依頼した方が無難です。

損傷が激しいなら買い替えを検討しよう

ぶつけた車の損傷が激しい場合は、修理よりも買い替えが適しているケースがあります。 
損傷の程度や車両保険の契約内容によっては、修理費が補償の上限を超え、自己負担が発生することもあります。 


また、車が全損と判断された場合は、修理費ではなく、車の時価額をもとに保険金が支払われるのが一般的です。 
車の状態や保険の内容を確認しながら、修理と買い替えのどちらが適しているか検討することが大切です。

まとめ

車をぶつけた時には、事故の状況を正確に把握し、適切な対応をとる必要があります。 
まずは負傷者の有無を確認し、車を安全な場所へ移動させたうえで、警察や保険会社へ速やかに連絡しましょう。 
また、事故の状況や損傷箇所を記録しておくことも大切です。 

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※通信環境等により事故にあわれた場所等を把握できない場合があります。

万が一に備えて、自分がどの保険に加入しているのか、どのような補償が受けられるのかを事前に確認しておきましょう。

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