黄色の点滅信号はどんな意味?ルールや事故を起こさないための注意点を解説 自動車・安全運転 2025.09.24 日常で黄色の点滅信号を見かける機会は少ないかもしれません。しかし、遭遇した際にはスムーズに対応できるよう、交通ルールをしっかり復習しておきましょう。信号の意味や注意点を正しく理解しておくことで、事故を起こすリスクを低減できます。 この記事では、黄色の点滅信号の意味や特徴、注意すべきポイントなどを解説します。ぜひ参考にしてください。 パンフレットを見る> 目次 信号機の役割 交通事故を防止する 交通をスムーズにする 交通公害を軽減する 信号機の種類(対象) 黄色の点滅信号におけるルール 黄色信号(点灯)の意味 黄色の点滅信号のルール 赤色の点滅信号におけるルール 赤色信号(点灯)の意味 赤色の点滅信号のルール 赤色・黄色の点滅信号で気をつけるポイント 交通の優先順位を意識する 事故を起こさないよう注意を怠らない 点滅信号が設置される場所の特徴 点滅信号の無視による罰金 点滅信号における車両同士の事故 信号機の種類(作動方式) 定周期式 感応式(感知式) 時差式 押ボタン式 歩車分離式 矢印式 まとめ 信号機の役割 信号機は、交通の安全を確保し、車両や歩行者のと円滑な移動をコントロールする重要なインフラ設備装置です。信号機の多様な役割について解説します。 交通事故を防止する 信号機を設置する一番の目的は、交通事故を防ぐことです。信号機は、道路を使う人々に進行してよいタイミングを示し、異なる方向から交差点に進入する車両同士が衝突するリスクを減らします。 また、車両用と歩行者用の信号機を一緒に設置すると、車両と歩行者の接触も防ぐことができます。 交通をスムーズにする 交差点などでの混雑を防ぎ、交通の流れをスムーズにすることも、信号機の目的の1つです。信号機が交通量に応じて進行可能な時間の長さを調整することで、車両や歩行者がスムーズに通行できるようになります。 さらに、信号機は、車両や歩行者に対して進行してよいタイミングを適切に示し、無駄な待ち時間や渋滞を削減します。 交通公害を軽減する 信号機は、交通公害の軽減にも貢献します。交通状況に応じて適切に制御された信号機によって、車両が停止・発進する回数を減らし、不要な排気ガスの排出抑制につながっています。 また、信号機は二酸化炭素の排出量削減にも役立ちます。交通の流れを安定させることで、車両の急加速や急減速が少なくなり、燃費の向上が期待されるためです。 信号機の種類(対象) 信号機は、大きく分けると、車両用の「一般信号」と、歩行者用の「歩行者信号」の2種類があります。車両は一般信号に従い、自転車も原則として車両用の信号に従うルールです。ただし、歩行者と自転車の両方が対象の信号機があれば、自転車もその信号に従います。歩行者は歩行者信号を見て、安全に横断できるタイミングを確認します。 また、原付バイクやバス、路面電車専用の信号機も把握しておきましょう。専用の信号機が設置されている場所では、信号機の意味を理解し、安全でスムーズな交通を確保する必要があります。 黄色の点滅信号におけるルール 黄色の点滅信号は見かけるシーンが多くないため、その意味やルールを理解していない方もいるようです。適切な対応を理解し、安全運転を心がけましょう。 黄色信号(点灯)の意味 黄色信号は「進入注意」を意味するものです。黄色信号が点灯した場合、停止線に安全に止まれる状況であれば、必ず停止しなければなりません。しかし、急停止することで危険が発生する場合に限り、無理に止まらずそのまま進むことが認められています。 黄色の点滅信号のルール 黄色の点滅信号も、歩行者や車両に対する侵入注意を呼びかけるものです。 ただし、点灯している黄色信号とは異なり、黄色の点滅信号には、停止・一時停止の義務がありません。黄色の点滅信号が表示された際は、歩行者も車両も、周囲の交通状況に十分注意しながら進行しましょう。 赤色の点滅信号におけるルール 赤色の点滅信号についても、交通事故を防ぐために理解を深めておきましょう。赤色の点滅信号における意味やルールを解説します。 赤色信号(点灯)の意味 赤色信号は「止まれ」を意味します。赤色信号が表示された際は、すべての交通が停止する必要があります。 歩行者は道路の横断をやめ、車両は停止線の手前で必ず停止しなければなりません。赤信号のルールを厳守することで、事故を防止することができ、交通の秩序が保たれます。 赤色の点滅信号のルール 赤色の点滅信号が表示された際、歩行者は他の交通に十分注意したうえで進行が認められますが、車両は一時停止の義務があります。単に徐行するだけではなく、必ず停止線で完全に停止し、安全を確認してから進行してください。 赤色・黄色の点滅信号で気をつけるポイント 赤色・黄色の点滅信号を目にしたときは、交通の優先順位を守りつつ、慎重に運転しましょう。点滅信号で気をつけるポイントを解説します。 交通の優先順位を意識する 赤色・黄色の点滅信号が表示された際は、交通の優先順位を十分に意識してください。車両同士の場合、赤色の点滅信号側は一時停止が義務であるため、黄色の点滅信号の車両が優先して進行することになります。 車両に黄色点滅、歩行者に赤色点滅が表示されている場合は、通常と同じく歩行者が優先されます。車両は、歩行者に注意を払って進行することが大前提です。黄色点滅で進行できる場合でも、歩行者がいる場合は、安全を確保してから進みましょう。 事故を起こさないよう注意を怠らない 赤色・黄色の点滅信号が表示された際、車両同士の場合は、前述のように黄色点滅側が優先されます。 ただし、黄色点滅が優先であっても、事故が発生した場合は、黄色点滅側にも過失が認められる可能性があるため注意が必要です。優先順位が高いからといって油断せず、必ず周囲の交通状況に気を配りながら進行しましょう。 点滅信号が設置される場所の特徴 点滅信号は、夜間に交通量が減少する場所に設置されることが多いようです。昼間と同様に夜間に信号機を作動させていると、かえって交通の流れを妨げてしまうことになるのを避けるためです。点滅信号を表示すれば、車両や歩行者に注意を促しつつ、交通を円滑に保てます。 切り替わる時間帯は信号機によって異なりますが、一般的には夜間の22時頃から朝5時頃までの間に点滅信号が使用されます。 点滅信号の無視による罰金 点滅信号の無視により課される罰金は、車両の種類によって異なります。具体的な金額は以下のとおりです: 大型車:9,000円 普通車:7,000円 二輪車:6,000円 小型特殊車:5,000円 原付車:5,000円 上記の罰金額は、通常の信号無視と比べて低く設定されています。ただし、点滅信号の無視も重大な交通違反であるという認識は持っておきましょう。 ※参考: 反則行為の種別及び反則金一覧表 警視庁 点滅信号における車両同士の事故 点滅信号での車両同士の事故における責任割合の目安は、以下のとおりです。 基本的な割合:赤色点滅側80%、黄色点滅側20%(同程度の速度の場合) 黄色点滅側のみ減速した場合:赤色点滅側90%、黄色点滅側10% 赤色点滅側のみ減速した場合:赤色点滅側70%、黄色点滅側30% 赤色点滅側が一時停止してから進入した場合:赤色点滅側60%、黄色点滅側40% ただし、上記は目安であり、実際の事故では個別の状況に応じて判断されます。 信号機の種類(作動方式) 信号機にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる交通状況に応じた役割を果たしています。主な信号機について、特徴や目的を解説します。 定周期式 広く普及している一般的な信号機が、定周期式です。定周期式は、一定の時間ごとに青・黄・赤の信号を繰り返し点灯させて、交通量に関係なくあらかじめ設定されたサイクルに従って動作します。 ただし、プログラム多段式信号機のように、交通量に応じて信号の点灯を調整するタイプも存在します。 感応式(感知式) 感応式(感知式)は、車両や歩行者をセンサーで検知した際に青信号に切り替わる信号機です。通常は赤信号を点灯させていますが、車両や歩行者を感知すると青信号に変わります。特に歩行者や自転車用の感応式は、押ボタンが押されたときにだけ青信号に変わる仕組みです。 感応式は、交通量が少ない道路や交差点で多く設置されており、無駄な待ち時間を減らして交通をスムーズにする役割を果たしています。 時差式 時差式は、対向する車線のうち一方だけ、青信号の表示時間を長くした信号機です。表示時間を長くする理由は、右折車両への配慮です。対向車の交差点進入を早めに止めることで、右折車両が進行する時間を確保しています。 右折待ちによる渋滞を緩和することで、スムーズな交通の流れに貢献しています。 押ボタン式 押ボタン式は、歩行者がボタンを押したタイミングで、歩行者用の信号機が青信号に変わる仕組みです。 ボタンが押されると、車両用の信号機が赤信号に変わり、横断歩道を安全に渡るための時間が確保されます。なお、夜間のみ押ボタン式となる信号機もあります。 歩車分離式 歩車分離式は、歩行者用と車両用の信号が別々に点灯する信号機です。歩行者側に青信号が表示されているときは、車両側が赤信号となり、両者が交差することはありません。歩車分離式は、歩行者のより安全な通行を目的として設置されています。 矢印式 矢印式は、通常の信号機に下向きの矢印が付いた信号機です。矢印式では、赤信号中でも矢印が点灯している方向であれば進行可能です。例えば、赤信号中に右折専用の矢印が点灯していれば、右折は許可されます。 矢印式には、右折専用の「右折矢印式」と、進行方向ごとに異なる矢印が表示される「セパレート矢印式」があります。 まとめ 黄色の点滅信号は、進入注意を意味します。黄色の点滅信号には停止・一時停止の義務はないものの、歩行者も車両も周囲の交通状況に十分注意しながら進行しましょう。 あいおいニッセイ同和損保のテレマティクス自動車保険は、テレマティクス技術を活用し、走行データを取得。危険運転を検知したり、万が一の事故時にも事故状況を自動で把握したりすることで、安全・安心なカーライフをサポートします。 また、取得した走行データを元に、危険個所を抽出した交通安全マップを作るなど、地域の安全にも寄与。「事故のない快適なモビリティ社会」の実現を目指しています。自動車保険を検討中の人は、ぜひテレマティクス自動車保険への加入をご検討ください。 テレマティクス自動車保険 パンフレットを見る> この記事を書いた人 あいおいニッセイ同和損保 あいおいニッセイ同和損害保険株式会社は、個人及び法人向けに、テレマティクス自動車保険をはじめとした最新の保険や生活の安全にかかわる情報、企業のリスクマネジメントノウハウを提供しています。 よく読まれている記事 【赤ちゃんを抱っこして車に乗っても良いの?】法律や正しい乗り方を紹介 自動車・安全運転 2025.04.30 子どもを助手席に乗せていいのは何歳から?リスクや注意点を徹底解説 自動車・安全運転 2025.04.30 妊婦さんの運転は大丈夫?妊娠中なら知っておきたいポイントを徹底解説! 自動車・安全運転 2025.04.30 【車での長距離移動】子どもが楽しく暇つぶしできる方法を紹介! 自動車・安全運転 2025.05.30