img_header-logo_01
あいおいニッセイ同和損保

バック駐車・縦列駐車を成功させるコツとは?ステップごとに注意点を解説

  • 自動車・安全運転

pixta_57005242_M車で出かけるのは便利だけど駐車が苦手でためらってしまう…という方も少なくないのではないでしょうか。初めて行く場所での駐車は、特に緊張してしまいますよね。

この記事では、駐車を成功させるコツ、車に搭載されている駐車に役立つ機能などを解説するので、参考にしてください 

駐車に苦手意識を持つ人は少なくない

普通に運転するだけなら問題ないものの、バック駐車や縦列駐車が苦手という人は多いようです。切り返しているうちにハンドルをどちらに切ればよいのか分からなくなったり、想定した駐車位置に車を移動できなかったりした経験のある方も少なくないでしょう。

バック駐車や縦列駐車が難しく感じる理由

では、なぜバック駐車や縦列駐車が難しく感じるのでしょうか。それぞれの理由を確認してみましょう。

バック駐車が難しく感じる理由

車は、前進するときと後退するときとではハンドル操作が異なります。そのため、何度かやり直しているとタイヤの向きが分からなくなり、どちらにハンドルを切るべきなのか混乱してしまう人が少なくありません。車両感覚や位置感覚をつかめず、難しいと感じる人もいます。

縦列駐車が難しく感じる理由

縦列駐車は、前後の車に近づかなければ駐車できません。さらに、バックしながらハンドルを大きく切る必要があるため、周囲に注意を向けつつ、ハンドル操作をすることが難しいと感じるようです。縦列駐車は、車両感覚がつかめていないと難易度が高い駐車方法です。

バック駐車の方法

バック駐車では、焦るとハンドルの方向が分からなくなるので、ポイントを意識しながら落ち着いて行うことがコツです。

手順を追って見ていきましょう。

1.駐車する場所に車を寄せる

駐車場所に対して垂直になるように車を寄せて停車し、ハザードランプを点灯させます。ハザードランプを点灯させると、これから駐車することが周囲の車にも伝わるので、焦る必要はありません。車の位置は、車体の後ろ側半分が駐車スペースの前にあるくらいが目安です。このとき隣の車に近すぎるとバックした際ぶつかってしまうため、車間距離を保ちましょう。

2.駐車する場所と反対側にハンドルを切る

ドアミラーで隣の車の位置を確認しつつ、駐車する場所と反対側に思いきりハンドルを切りながら少し前進します。駐車する場所に対して、車が斜め 45 度の角度を作るイメージです。隣の車のフロント部分と自分の車のリア部分に、ある程度スペースができる位置まで前進したら停車します。

3.手順2と逆方向にハンドルを切る

手順 2 と逆方向にハンドルを切りながらゆっくりバックし始めます。片方のドアミラーばかり見ていると、反対側や後ろの状況が分かりません。途中で停車しながらでもいいので、両方のドアミラーやルームミラーをまんべんなく確認すると安心です。

 

ここで車が斜めになっていたり、左右どちらかに寄り過ぎていたりする場合は、一度車を前進させて向きを整えます。隣の車と自分の車のドアミラー位置が、おおよそ同じくらいになるまでバックしたら停車します。

縦列駐車の方法

縦列駐車ができるようになると、駐車できる場所の幅が増えて便利です。ここからは、縦列駐車のコツを解説します。

手順を見ていきましょう。

1.前の車と並行に車を停める

縦列駐車をするには、駐車したい場所の縦の長さが 駐車する車の 最低でも 1.5 倍程度なければいけません。縦列駐車初心者の人は、さらにスペースが必要 だと考えましょう 。駐車する前に まず、 スペースにゆとりがあるかを確認し ます。 問題なければ 駐車場所の前方に停まっている車と 1m 程度幅を空け 平行になる位置にスタンバイ ハザードランプを点灯します。  

2.ハンドルを切ってバックする

ハンドルを隣にある車の方向にいっぱいに切り、ゆっくりバックします。ドアミラーやルームミラーで周囲をしっかり確認しながらバックしましょう。右側のドアミラーに後方の車が映ったら、一度停車します。

3.ハンドルを中立に戻す

ハンドルを中立(まっすぐな状態)に戻し、再びゆっくりバックします。途中で前方の車にぶつかりそうになっても慌てず、一旦斜め前に車を前進させてハンドルを切り返したうえでバックしましょう。駐車スペースに入り次第、最初とは反対側にハンドルを切ってバックします。車が駐車スペースに平行になったら、ハンドルを元の位置に戻します。

4.車体をまっすぐにして停車する

車が平行かつハンドルがまっすぐな状態になったら、適宜前進や後退をして停車位置を調整して完了です。車を出すときは一旦バックして前方にスペースを確保します。それから周囲を確認し、ハンドルを切りながら発進しましょう。

前向き駐車の方法

コンビニなどでは、前向き駐車を求められることもあります。前向き駐車をする際は、駐車場所からなるべく離れて大回りで車を入れることがコツです。一度でうまく駐車できないときや、隣の車と接触しそうなときでも無理にハンドルを切ってはいけません。ハンドルを動かさないでバックし、もう一度大回りして進入しましょう。

 

また、進入するときに角度を鋭角にし過ぎると、隣の車と接触する可能性が高まります。広い駐車場なら、駐車場所に入れる時点でハンドルを中立にして進入できるくらい大回りすると楽に駐車できます。

バック駐車を成功させるコツ

バック駐車を成功させるには、障害物を確認したり ゆとりを持って駐車できる場所を選んだりすることがコツです。  

障害物を確認する

バック駐車は、バックするときの軌道をイメージしながら周囲の確認を徹底することが大切です。バックするときの軌道上、車体の内輪側、駐車場が道路沿いにあるなら反対側に障害物や人がいないかを確認しましょう。近くにいなくても、こちらに向かって歩いている歩行者がいる場合は意識しておきます。

駐車しやすい場所を選ぶ

運転席側を内側にバックする方が分かりやすい、助手席側を内側にした方がバックしやすいなど、やりやすい方向は人によって異なるはずです。駐車場所が選べる状況であれば、自分がバック駐車しやすい場所を探しましょう。また、 駐車場所や通路など、スペースが広いところ だと余裕があるので安心です。

縦列駐車を成功させるコツ

縦列駐車を成功させるコツは、ミラーを活用することとハンドルを切り始めるタイミング です。

ミラーを活用する

ミラーを活用すれば、車の位置を把握しながらバックできます。 縦列駐車では ドアミラーを下げて、随時タイヤの位置を確認しながらバックするのがコツ です。 ルームミラーも確認して、後方の安全も確認しましょう。  

車を停めてからハンドルを切る

縦列駐車に慣れるまでは、ハンドルを切るたびに車を停車させると良いでしょう 。縦列駐車は難易度が高いため、感覚が分からない状態で車を動かしながらハンドルを切ると混乱しやすくなります。時間がかかっても落ち着いて丁寧に駐車し、慣れていくことが大切です。

スピードや進入角度に気を付ける

駐車する場所に進入する際、角度が浅すぎたり深すぎたりすると想定した位置に進入できず焦ってしまいます。周囲の状況だけでなく、進入角度も意識しましょう。また、バックさせるときはゆっくり移動させると安心です。

駐車が苦手な人がやりがちなミスとは

駐車が苦手な人がやりがちなミスがいくつかあります。苦手意識を克服するためにも、ついやってしまわないよう注意しましょう。

不必要に何度も切り返す

駐車中は切り返す回数が増えるほど、車の位置や車両感覚を見失います。完璧を求めすぎると、想定した軌道からわずかにずれただけでも切り替えなければと思ってしまいます。大きくずれたわけではないのなら、不必要な切り返しはできるだけ避けましょう。

左右の意識ができていない

左右のうち片方ばかりを確認して駐車すると、どちらか に寄った状態になることがあります。片方に寄った状態で駐車すると、ドアが開けられなかったり駐車場のロックバンが作動しなかったりするおそれがあります。帰りに隣の車が入れ替わっていて、出づらい状況になる可能性もあるため、左右の空間も意識することが大切です。  

ハンドルの位置が分からない

ハンドルを何度も左右に動かしていると、「何回まわしたか」や「タイヤが今どっちを向いているか」が分からなくなってしまいます。
安全に運転するためには、ハンドルを操作するときに今どこに向いているか・どれくらい回しているかを意識することが大切です。

駐車の練習に適した場所

駐車のコツがつかめるように練習するなら、人や車が少なく、駐車スペースにゆとりがある場所がおすすめです。例えば、広い公園の駐車場、ショッピングモールの駐車場などです。ただし、休日は混みあう可能性があるため、時間を作れる場合は平日の人が少ない時間帯などを選びましょう。練習するときは、周囲の迷惑にならないように注意が必要です。

バックカメラなどの機能が搭載された車を選ぶ方法もある

駐車時のサポートをしてくれる機能が搭載された車を選ぶことも、 1 つの方法です。

バックカメラ

車のリアにバックカメラが搭載されている車なら、モニターで車体後方の様子を確認しながら駐車できます。そのままバックすると車体がどこを通るのか示してくれるバックカメラも増えているため、感覚をつかみやすくなります。

パーキングソナー

障害物が近くにあると警告音で知らせてくれる機能です。死角になっている部分の障害物にも気が付けます。ただし、警告音に慣れると「いつもこのくらいならまだ大丈夫」と油断してしまうケースがある点には注意が必要です。

アラウンドビューモニター

車を真上から見ているような映像が確認できるモニターです。車から障害物までの距離を把握しやすいことが特徴です。アラウンドビューモニターが搭載されていれば、狭い駐車場でも駐車しやすくなるでしょう。

まとめ

駐車が苦手な人は、焦らず周囲を確認しながら駐車することが大切です。今回解説したコツを覚えつつ、人が少ない場所で練習してみるとよいでしょう。感覚がわかるようになれば、駐車に対する苦手意識もなくなるはずです。

この記事を書いた人
あいおいニッセイ同和損保
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社は、個人及び法人向けに、テレマティクス自動車保険をはじめとした最新の保険や生活の安全にかかわる情報、企業のリスクマネジメントノウハウを提供しています。