ブレーキランプとは?
ここでは、ブレーキランプに関する法律上の規定を解説します。まずはブレーキランプとは何を指すかを確認しておきましょう。
ブレーキランプ・テールランプの違い
ブレーキランプは、制動灯とも呼ばれる車後方のライトです。ブレーキをかけた際に点灯し、減速や停車の合図として用いられています。
ブレーキランプによく似たランプに、テールランプがあります。テールランプは尾灯とも呼ばれるライトで、ヘッドライトが点灯した際に一緒に点灯するものです。自車が走行していることを後続車、歩行者に知らせる役割を持ちます。
ブレーキランプの規定
ブレーキランプは、道路運送車両法に基づく道路運送車両の保安基準によって、以下のように規定されています。
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色 |
赤色 |
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光源の電力消費量 |
15 ワット以上 60 ワット以下 |
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昼間の視認性 |
後方 100 mから点灯が確認できる |
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照明部の面積 |
20 平方センチメートル以上 |
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テールランプと兼用する場合の条件 |
ブレーキランプ点灯時の光度は、テールランプのみ点灯時の光度より 5 倍以上明るいこと |
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その他 |
損傷・著しい汚損がない |
テールランプの規定
テールランプもまた、道路運送車両法に基づく道路運送車両の保安基準において、以下のように規定されています。
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色 |
赤色 |
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光源の電力消費量 |
5 ワット以上 30 ワット以下 |
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夜間の視認性 |
後方 300 mから点灯が確認できる |
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その他 |
損傷・著しい汚損がない |
なお、ブレーキランプとテールランプは、いずれも0.35〜2.1mの高さかつ、車両最外側から400mm以内で左右対称に取りつけることが求められます。
ブレーキランプがつかない代表的な理由
ブレーキランプがつかないとき、主な理由としては次のようなことが考えられます。
ブレーキランプの電球切れ
ブレーキランプの電球が切れていると、明かりがつかなくなります。車の振動や衝撃は電球切れの原因となるため、日常の走行でも注意が必要です。
電球切れは、特に白熱球の電球で発生しやすいのが特徴です。衝撃が加わる以外にも、使用時間の長さや通電に伴う発熱などで焼き切れてしまうことがあります。近年の新しい車はLEDランプを使用しているものが多いことから、電球切れが発生する可能性は低いといえるでしょう。
ブレーキスイッチの不具合
ブレーキランプは、ブレーキが踏まれることでスイッチが作動し、点灯する仕組みになっています。そのため、スイッチ接触部に不具合が発生すると、ブレーキを踏んでも点灯しなくなります。スイッチは何度も踏むことで摩耗するため、経年劣化で反応しなくなることもよくあります。
ブレーキランプがつかないと違反になる?
ブレーキランプがつかないと、法律違反として反則金の対象になることがあります。違反について詳細を確認しておきましょう。
ブレーキランプ切れは道路運送車両法違反
ブレーキランプ・テールランプは、道路運送車両法の保安基準で、どちらか一方でも点灯しなければ違反となります。
ランプの点灯は点検・整備で確認すべきものの1つです。意識して確認するようにしましょう。
※ 参考: 道路運送車両法| e-Gov 法令検索
ブレーキランプ切れの反則金
ブレーキランプ切れは、無灯火もしくは減光等義務違反として以下の反則金が必要となります。
・反則金(車):大型車9,000円・普通車7,000円
・反則金(二輪):二輪車6,000円・原動機付自転車5,000円
・違反点数:1点
なお、反則金の納付を怠った場合は、「3か月以下の懲役または5万円以下の罰金」との定めもあります。
※ 参考: 交通違反の点数一覧表 警視庁
ブレーキランプ点灯の確認方法
ブレーキランプが点灯しているかどうかは、エンジンをかけ、ブレーキを踏むと確認できます。
2人いるなら、ブレーキを踏む人、点灯しているかを確認する人と役割を分けるとよいでしょう。1人なら、鏡やスマートフォンを利用して光るかどうかを見ます。録画機能などを使っても良いでしょう。
ブレーキランプを交換する方法
ブレーキランプは、ランプの種類によって交換方法が異なります。それぞれについて解説します。
白熱球の場合
白熱球のブレーキランプを交換する際は、新しい電球と、交換に使うドライバーまたはボックスレンチが必要です。車に合う電球の型式は、取扱説明書・車種別電球適合表などで確認できます。
準備ができたら、トランクなど車の内側からブレーキランプが格納されている場所のカバーを開け、ソケットを取り出して電球を交換します。カバーを元に戻せば完了です。
LED電球の場合
LED電球の場合は、ユニットも一緒にまるごと取り替えるか、もしくは1球ずつ打ち替える必要があります。自分で行うことは難しいため、ディーラー・修理工場に依頼するとよいでしょう。
LED電球の場合は、電球切れはほぼ発生しないといわれていますが、使用環境によっては劣化が進むこともあります。光量の減少やちらつきなどを感じたら交換しましょう。
ブレーキランプ交換の依頼先と必要な費用
ブレーキランプを交換するには、費用がどのくらいかかるのかも気になることでしょう。費用感は、依頼先によっても異なります。ブレーキランプ交換の依頼先と費用について解説します。
ディーラー
代表的な依頼先の1つが、ディーラーです。純正の部品を使い、メーカー認定の整備士が作業を担当するため、より信頼性が高いといえます。
ただし、ディーラーでの作業は費用が高くなります。ランプの種類にもよりますが、ブレーキランプ交換は3,000円~が目安です。
カー用品店
カー用品店での作業は、コストパフォーマンスの高さが魅力です。費用感は1,000円〜が相場で、電球の種類も豊富にそろっています。
一方、繁忙期は待ち時間が発生しやすいというデメリットがあるでしょう。メンテナンスの多い春先からゴールデンウィーク、タイヤ交換の多い12月などが繁忙期にあたります。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドは街中に店舗が多いため、急いでブレーキランプを取り替えたいときに手軽に立ち寄れる点が魅力です。費用感は2,000円〜と、ディーラーとカー用品店の中間といえるでしょう。
一方、ガソリンスタンドでは電球の種類に制限があるため、必ずしも希望のものを選べない可能性があります。
ブレーキランプを交換する期間の目安
ブレーキランプの交換時期は、ランプの点灯時間によってある程度目安をつけることができます。白熱球とLED電球の、交換が必要になるまでの目安点灯時間は、それぞれ以下のとおりです。
・白熱球:1,000~2,000時間
・LED電球:50,000時間程度
白熱球は突然点灯しなくなりますが、LED電球は徐々に暗くなるため、普段から気を配っておくとよいでしょう。
※ 参考: 配電盤等の設備表示灯への展開
ブレーキランプが消えない場合の原因
時折、ブレーキから足を離してもブレーキランプが消えないトラブルに見舞われることがあります。この場合の原因は、ブレーキスイッチの不具合にあると考えられます。
ブレーキスイッチが不具合を起こすのは、ストッパーゴムが劣化してしまうためです。ゴムを紛失してしまっている場合もあるため、気がついたらすぐに確認しましょう。
ブレーキランプがついたままだとどうなる?
ブレーキランプがついたままだと、次のような事態につながる可能性があります。
バッテリーが上がる
ブレーキランプをつけたままにしていると、いわゆるバッテリーが上がった状態となり、車が走行できなくなってしまいます。
これは、エンジンがかかっていない状態でバッテリーの電力を使用し続けることになり、消耗してしまうためです。バッテリーが上がるとモーターに送る電力が足りなくなくなってしまい、エンジンをかけることができません。
交通事故につながる
ブレーキランプが常時点灯していると、後続車はブレーキをいつ踏んでいるかわからない状態になります。自分の車両の動きが周囲に伝わらないと、思わぬ交通事故の原因になりかねません。もしブレーキランプの故障が原因で事故を起こしてしまったら、大きな責任を問われることになるでしょう。
法令違反となる
ブレーキランプの故障は、点灯し続ける場合も点灯しない場合も法令違反です。上述のとおり、違反点数や罰金の対象となります。
まとめ
自動車のブレーキランプがつかない状態は安全運転を妨げ、法令違反となるため、すぐに修理をする必要があります。自分で修理ができる場合もありますが、ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドなどへ依頼すると安心でしょう。
事故を防ぐには日ごろの点検を怠らないことが大切ですが、もし前触れなくブレーキランプが不具合を起こし、事故にあってしまったら・・・。とっさに正しい対応ができるでしょうか。
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