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妊娠初期のおりものの特徴は?生理前との違いやケアの方法などを解説

  • ライフイベント

pixta_119224937_M女性の体の変化は、おりものの状態でわかることがあります。おりものの状態によって、妊娠初期であることに気づく可能性もあります。この記事では、妊娠初期のおりものの特徴や、生理前のおりものとの違いなどを解説します。病気のサインや、おりもののケアについても解説するため、ぜひ参考にしてください。

おりものの役割とは

そもそも、おりものとは何なのでしょうか。ここでは、おりものの役割について解説します。

子宮や膣内を細菌から守る

おりものとは、子宮や膣から排出される分泌物です。漢字では「下り物」となり、専門用語では帯下とも呼ばれています。おりものには、膣内の汚れや細菌などを排出したり、子宮内に細菌が侵入したりすることを防ぐ役割があります。初潮が訪れる年齢ごろから分泌量が増え始め、子宮や膣内を雑菌から守ります。

受精を促す

おりものには、受精を促すという役割もあります。排卵期になるとゼリー状に変化して、精子を受け入れやすい状態に保つようになります。また、おりものが潤滑油のような役割を果たして性交痛を防ぐことで、精子が卵子にたどり着きやすいようにしているとされています。

周期や年代によるおりものの変化

おりものの状態は、周期や年代によって変化します。ここでは、周期と年代に分けて、おりものの変化を解説します。  

周期による変化

周期によるおりものの変化は以下のとおりです。

生理直後:量は少なめ。サラッとしている
卵抱期~排卵期:量が増える。透明かつとろみのある状態
黄体期:量が少なくなる。白濁の状態になり、どろっとした粘性がある
生理前:量が増え始めて、においが強くなる

生理直後は経血と混じって茶色っぽくなるケースもあります。

年代による変化

年代によるおりものの変化は、以下のとおりです。

初潮~10代:量が増え始める
20代~30代:量が多く、分泌周期が安定する
40代:量が徐々に減ってくる。周期が不規則になるケースも
50代:量が激減する。閉経後はほとんど分泌されなくなる

このように、 20 30 代をピークにしておりものの量は減少していきます。

妊娠初期のおりものの特徴

妊娠初期には、おりものに変化が現れます。ここでは、妊娠初期のおりものの特徴について解説します。

妊娠0~3週

妊娠 0 3 週ごろの時期は黄体期と呼ばれており、おりものの量が減ってくる時期に当たります。妊娠している場合には、受精卵が着床する際に「着床出血」が起こることがあります。着床出血とは、受精卵が着床する際に子宮内膜を少し傷つけることで起こる出血です。そのため、茶褐色のおりものを経験する人も少なくありません。

妊娠4~5週目ごろ

妊娠 4 5 週目ごろは、おりものにはあまり変化が見られない時期です。しかし、生理がなかなか来ない、遅れているなどの変化によって妊娠に気付く人も多いでしょう。また、妊娠している場合には、ホルモンの分泌量が増えます。そのため、通常ならおりものが減ってくる時期でも、徐々におりものの量が増えていく傾向があります。

妊娠6~15週目ごろ

妊娠 6 15 週目ごろの妊娠初期には、一般的におりものの量は増えていく傾向にあります。また、おりものがサラッとしており粘性があまりないことも特徴の 1 つです。色は白濁やクリーム色、黄色っぽい色など人によって異なります。また、においがきつくなるケースもあります。

妊娠初期と生理前のおりものの違い

生理前になると、おりものの量が増え始めます。また、粘性が出て、においがきつくなることもあります。酸っぱいようなにおいがすることが多いようです。

 

一方、妊娠初期はおりものの量自体は増えますが、生理前とは異なりサラッとしていることが多いでしょう。また、妊娠初期では着床出血によって少量の出血が見られることがあるため、茶褐色のようなおりものが出るケースもあります。

 

しかし、生理前と妊娠初期のおりものの状態を区別することは容易ではありません。そのため、おりもの以外のサイン、例えば着床出血や胸の張り、痛み、肌荒れや胃のむかつき、香りに敏感になるなどのサインがないかどうかを確認する必要があります。

おりものの色の変化に注意

おりものの状態は、体調や病気などによって変化することもあります。健康な状態のときのおりものの色は、透明または白系統で、乳白色やクリーム色などがよく見られます。

 

おりものの色が茶色やピンクになっている場合は、不正出血の可能性があります。白いおりものに血が混じることで、茶色やピンクに見えることがあるためです。また、黄色や黄緑などになっている場合は最近に感染している可能性があります。病院を受診してみましょう。

おりものの色でわかる病気のサイン

おりものの色が病気のサインになっているケースもあります。ここでは、おりものの色でわかる病気のサインを解説します。

白くてポロポロしている

おりものが、白色でチーズや酒粕のようにポロポロしている場合には、「カンジダ膣炎」の可能性があります。カンジダ膣炎はおりものに異常が出やすい感染症の 1 つで、ホルモンバランスの崩れや、体の抵抗力の低下などによって発症することがあります。外陰部にかゆみが出るのが特徴で、なかには膣内がかゆいというケースもあるようです。

黄色っぽくて量が多い

おりものが黄色っぽくなっており量が多く、下腹部に痛みがあるという場合は、「クラミジア感染症」の恐れがあります。クラミジア感染症とは性感染症の一種で、自覚症状がほとんどないこともあります。

黄緑色になる

黄緑色でおりものの量が多く、腐ったようなにおいがする場合には、「淋菌感染症」の可能性があります。淋菌感染症とは、淋病とも呼ばれており外陰部のかゆみを伴う感染症です。ただし、女性の場合は症状が軽いとほとんど症状が出ないこともあります。

黄色や緑色の泡状になる

おりものの色が黄色や緑色で泡状になっている、生臭いにおいがするという場合は、「トリコモナス膣炎」の恐れがあります。トリコモナス膣炎とは、トリコモナス原虫が膣内に寄生することで起こる感染症で、外陰部にかゆみが発生します。

おりものが水っぽい

おりものが水っぽくなったという場合には、「子宮筋腫」の疑いがあるため注意しましょう。子宮筋腫とは良性腫瘍のことです。また、子宮内膜ポリープや卵管がん、卵管水腫などの可能性もあるため、一度受診してみるとよいでしょう。

量が多く、色やにおいはない

色やにおいはないが量が多くなったという場合は、「子宮膣部びらん」の可能性があります。びらんとはただれのことで、女性ホルモンが活発な時期に見られる生理現象です。病気ではないため特に治療の必要はありません。

赤褐色や茶褐色のおりものがある

赤褐色や茶褐色のおりものがある場合は、「子宮がん」の可能性があります。また、子宮頸管ポリープの可能性もあるため、病院を受診しましょう。性交時や月経時以外に出血がある場合も要注意です。

白や黄色のおりものが増える

白や黄色のおりものの量が増えている場合は、一般的な細菌によって起こる膣炎の可能性が高いです。非特異性膣炎とも呼ばれており、原因がはっきりしないケースも珍しくありません。原因としては、自浄作用が弱まっていたり、過労や無理なダイエット、ストレスなどによって抵抗力が弱まっていたりすることが挙げられます。

おりものケアの注意点

おりもののケアをする際には、 3 つのポイントに注意しましょう。ここでは、おりものケアの注意点を詳しく解説します。

おりものシートを使用する

デリケートゾーンは清潔に保ちましょう。デリケートゾーンは湿気がこもりやすく雑菌が繁殖しやすいため、おりものシートの使用がおすすめです。おりものシートはこまめに取り替えるようにしてください。

通気性のよい下着を選ぶ

おりものの量が多くなるとデリケートゾーンがムレやすくなります。そのため、通気性のよい下着を選ぶとよいでしょう。締め付けの強い下着やガードルなども避けて、ゆとりのあるものを選ぶことがポイントです。

洗い過ぎない

おりものが気になるからといって、洗いすぎてはいけません。デリケートゾーンを洗いすぎると自浄作用が弱まって、逆におりものが増えたり膣炎を起こしやすくなったりする恐れがあります。洗浄力の高いボディーソープは使わず、石鹼やシャワーだけで洗いましょう。

まとめ

おりものは子宮や膣から排出される分泌物で、膣内の汚れや細菌を排出や細菌の侵入を防ぐ役割があります。妊娠初期になるとおりものに変化が出るケースもありますが、生理前の状態と妊娠初期の状態での区別は難しいため、他のサインにも目を向けましょう。また、おりものの状態が病気のサインになっている場合もあります。注意してみましょう。

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