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車検はいつから受けられる?一般的におすすめのタイミングや手順を解説

  • 自動車・安全運転
pixta_68152203_M車検とは、車が適切な状態であるかチェックするための検査です。有効期間内に車検を受けなければ、公道を走れなくなります。この記事では、いつから車検を受けられるか解説します。車検に出すタイミングや業者の選び方についても解説するため、ぜひ役立ててください。

車検とは

車検とは、自動車検査登録制度のことです。車が保安基準を満たしているかを確認するために行います。車検には有効期限があり、期限が過ぎる前に検査を受けないと公道を走行できなくなります。

いつから車検を受けられる?

車検は、どのタイミングから受けられるのでしょうか。以下で詳しく解説します。

満了日の1か月前から満了日までに受けるのが一般的

車検を受けるタイミングは、有効期限の 1か月前から満了日までの間が一般的です。基本的には、有効期限内ならいつでも車検を受けられます。車検を受ける際は事前に見積もりをもらう必要があるため、準備をしている間に有効期限が切れないよう、早めに対応したほうが良いでしょう。

タイミングが早いと損をする可能性がある

車検を受けた日をもとにして、次の車検の満了日が決まります。早すぎるタイミングで車検を受けると、有効期限が重複して損をしてしまうので、注意が必要です。例えば、車検の満了日が 2024年 5月 10日の場合、 2024年 2月 10日に車検を受けると 3か月分が無駄になります。損をしないためには、 2024年 4月 10日~ 5月 10日の間に車検を受けるべきです。車検は、有効期限の 1か月前を目安に受けましょう。

期限前ギリギリの車検はリスクが高い

有効期限よりかなり早いタイミングで車検を受けると損をするからといって、満了日を迎えるギリギリの時期の車検も避けましょう。車に不備があって車検に通らなかった場合は、整備が必要になるからです。整備には時間がかかる可能性があるため、その間に車検の期限が切れてしまうかもしれません。車検の期限が切れると基本的にはその車を公道で走らせることができなくなってしまうので、車の移動のためにレッカーの手配が必要になったり、仮ナンバーを取得したりと、結局余計に手間や費用が掛かってしまうことになりかねません。  

車検を受けるおすすめのタイミングは有効期限の1か月前

すでに述べたとおり、有効期限から1か月以上早いタイミングで車検を受けると、次の満了日も早くなります。しかし、満了日のギリギリのタイミングでは、車に不備があった場合に車検の有効期限が切れる恐れがあります。以上から考えると、車検を受けるタイミングは有効期限の1か月前がベストです。1か月前なら余裕をもって車検を受けることができ、損も少ないでしょう。

有効期限の45日前に車検を受けても満了日が変わらないケースとは

満了日の 1 か月前よりも早いタイミングで車検を受けたい場合、指定自動車整備事業者(指定工場)を利用すると 次の満了日を変更せずに済む可能性があります。

 

指定自動車整備事業者(指定工場)とは、国の基準をクリアした業者です。有効期限が 15 日の保安基準適合標章を発行できます。つまり、満了日の 45 日前に車検に出し、満了日まで 1 か月を切ったタイミングで手続きを行うと、次の満了日が早まりません。

 

例)現在の車検満了日が「2025年9月30日」の場合

 

  1.  ①45日前の「2025年8月16日」に指定工場で車検を受ける。
    点検・整備を済ませて「保安基準適合標章(15日間有効)」が貼られる。


  2.  ②2025年9月1日ごろに正式手続き
     満了日まで「1か月を切ってから」運輸支局に登録手続きをすれば、車検の有効期間が前倒しされずに済みます。

車検の有効期限を確認する方法

自分の車の車検の有効期限は、車検証や検査標章を見ると確認できます。車検証とは、車検の基準をクリアしていると認められた場合に発行される書類です。「有効期間の満了する日」に記載されている日付が車検の有効期限です。確認してみましょう。また、検査標章は、車検をクリアした車に貼り付けるシールです。車検の有効期限は、裏面に記載されている日付です。表面に記載されている小さな数字は車検の満了年、大きな数字は満了月を表しています。

車検証が見つからないときは再発行が必要

車検証を紛失した場合、再発行の手続きを行いましょう。車検を受ける際は車検証を提出する必要があるため、早めに入手する必要があります。普通車は運輸支局、軽自動車は軽自動車検査協会で手続きが可能です。

 

なお、車検証は、コンソールボックスや座席下の収納などに保管している人が多い よう です。車検証をどこに置いたか分からないときは、一度確認してみてください。状況によっては、前回の車検を受けた業者への問合わせも検討しましょう。

車検の有効期限が切れてしまった場合の対応方法

車検の有効期限が切れたときは、どのように対応すればよいのでしょうか。具体的な対応方法について解説します。

有効期限の延長はできない

車検の有効期限が切れると、基本的に延長はできません。新型コロナウイルスが流行した や自然災害発生時など、特例により車検の有効期限の延長が認められたケースもあります。しかし、個人的な事情による有効期限の延長は認められていないため、注意が必要です。

運転して車を移動させるときは仮ナンバーを取得する

車検の有効期限が切れた車は、公道を走行できません。有効期限後に運転して>車を移動させるには、仮ナンバーを取得する必要があります。仮ナンバーとは、一時的な運行許可を与えるために貸し出されるナンバーです。

 

仮ナンバーの発行は、市区町村の役所で手続きできます。手続きの際は、車検証、自賠責保険証、運転免許証、印鑑などを持参しましょう。また、交付には数百円の手数料がかかります。なお、仮ナンバーで車を移動させる際は、自賠責保険の有効期限についても忘れずに確認してください。

業者に引き取りを依頼する

有効期限が切れた車は、業者に引き取りを依頼して車検を受ける方法もあります。仮ナンバーを取得して自ら車を移動させるにはさまざまな手間がかかるため、業者に引き取りを依頼した方が効率的です。ただし、引き取りを依頼すると、車検の費用に上乗せしてレッカー代などの料金がかかるため、仮ナンバーを取得して移動させる方法よりも費用の負担が大きくなります。距離や車種によっても料金が異なるため、事前に確認が必要です。

車検における事前準備の流れ

車検を受ける際は、どのように準備すればよいのでしょうか。ここでは、基本の流れを解説します。

1.業者に見積もりを取る

車検の有効期限が近づいてきたら、早めに車検に出す業者を探す必要があります。具体的には、ディーラー、カー用品店、車検専門店などが車検に対応しています。業者によって料金に違いがあるため、複数の業者から見積もりをとって比較すると安心です。

2.予約を取る

依頼する業者を決めたら、早めに車検を受ける日時を予約しましょう。混雑する時期もあり、 希望するタイミングの予約がすでに埋まっている可能性 あります。特に土日祝日は予約が埋まりやすいため要注意です。希望するタイミングで着実に車検を受けるためにも、早めの準備が重要です。

3.代車を準備する

車検で車を業者に預けている間は、車を利用できません。車がないと移動手段に困る場合は、代車の手配もしましょう。代車の手配は、車検を依頼する業者が対応してくれるケースが多いでしょう。代車は無料で利用できる場合が多いですが、業者によっては有料の場合もあるため、事前に確認しましょう。

4.必要書類を用意する

車検を受ける際は、車検証、自賠責保険証明書、自動車税・軽自動車税納税証明書などが必要です。車検証や自賠責保険証明書は、コンソールボックスや座席下の収納などに保管されているケースが一般的です。また、自動車税・軽自動車税納税証明書は、納税の際に受け取った、印のある半券です。ただし、クレジットカードで納税した場合は証明書は必要ありません。

5.車内にある荷物を片付ける

車検日が近づいてきたら、車内にある荷物を早めに片付けましょう。車検では、車体の正確な重さを量る必要があるからです。余計な荷物があると、点検や整備に時間がかかる恐れがあります。破損や汚損するリスクもあるため、余計な荷物を載せていない状態で車検を受けたほうが安心です。

車検に出す店を選ぶときのポイント

車検を依頼する業者は、何を基準に選べばよいのでしょうか。具体的なポイントを解説します。

1.車検のスピード

業者によって車検にかかるスピードは異なります。作業員の数、修理に必要な部品の在庫状況、点検項目などによって、点検や整備の時間が変わるからです。一般的には、カー用品店の車検が特にスピーディだといわれているようです。

2.品質・サービス内容

車検の点検項目の数、割引サービス、アフターサービスなども、業者によってさまざまです。車検は車の安全性を確認する目的で行うため、細かく丁寧な点検を行っている業者を選びましょう。手厚いサービスがあるとより安心です。

3.料金

すでに触れているとおり、業者によって車検の料金は異なります。車検の料金の内訳は、法定費用、車検基本料金、その他費用です。法定費用はどの業者でも共通しており、車検基本料金やその他費用は業者がそれぞれ定めています。安ければよいというのではなく、料金と信頼度や質、サービス内容などとのバランスがあっているかを見比べて、納得できる業者に依頼しましょう。

まとめ

車検は、有効期限の 1 か月前から満了日までの間に受けるケースが一般的です。早過ぎたり、ギリギリになったりしないよう、適切なタイミングで車検を実施する必要があります。準備の流れを把握し、スムーズに車検を受けましょう。

 

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