安全運転とは?事故を防止するためのコツや方法を解説 自動車・安全運転 2025.08.27 安全運転とは、事故を発生させないよう安全に配慮して運転することです。安全に車を運転するには、マナーやコツを把握しておかなければなりません。この記事では、車を安全に運転するためのポイントを解説します。安全運転をサポートするグッズや、必要に応じて利用したい安全運転診断などについても解説するため、ぜひ役立ててください。 パンフレットを見る> 目次 交通事故における現状 安全運転の基準 安全運転5則とは 高速安全運転5則とは 安全運転の意識を向上させる方法 講習会やセミナーの種類 警視庁 JAF(日本自動車連盟) 全日本交通安全協会 自動車安全運転センター 安全運転の心得7か条 1.初心を忘れない 2.譲り合いの気持ちを持って運転する 3.交通ルールを守る 4.過信しない 5.体調が悪いときは運転しない 6.かもしれない運転を心がける 7.ながら運転を避ける 安全運転のコツ 姿勢 ミラーの活用 速度意識 車間距離 守るべき交通マナーと知っておくべき罰則 車間距離不保持違反 進路変更禁止違反や割込み等違反 急ブレーキ禁止違反や安全運転義務違反 安全運転をサポートするグッズ 補助ミラー ドライブレコーダー メガネ、サングラス 安全運転診断の活用もおすすめ 安全運転能力検定 危険予測トレーニング まとめ 交通事故における現状 警察庁交通局が公開しているデータによると、2012年以降、交通事故死者数や重傷者数は減少はしているものの、依然として多くの人が交通事故で亡くなっている状況です。交通事故の原因は、75歳以上の高齢運転者では「操作不適」、75歳未満の運転者では「安全不確認」の割合が最も高くなっています。 また、内閣府が公開しているデータをみると、安全運転義務違反による交通事故の割合が特に高くなっています。具体的には、漫然運転、運転操作不適、安全府確認、脇見運転などが原因として挙げられています。 ※参考: 令和4年における交通事故の発生状況について|警察庁交通局 ※参考: 第 1 編 陸上交通 第 1 部 道路交通 第 1 章 道路交通事故の動向|内閣府 安全運転の基準 安全運転については具体的な基準があります。以下で詳しく解説します。 安全運転5則とは 安全運転5則は、車を運転する際の基本ルールで、教習所や免許更新の講習などで必ず学ぶ内容です。 【安全運転5則】 1.安全速度を必ず守る 2.カーブの手前でスピードを落とす 3.交差点では必ず安全を確かめる 4.一時停止で横断歩行者の安全を守る 5.飲酒運転は絶対にしない 1980年に交通事故死者数が増加したため、無謀運転による交通死亡事故を防止する目的で、警察が定めました。それ以降、安全運転の基本的なルールとして定着しています。 高速安全運転5則とは 通常の運転に関する基本ルールを定めた安全運転5則のほかに、高速道路を運転する際に意識すべきポイントが高速安全運転5則としてまとめられています。 【高速安全運転5則】 1.安全速度を守る 2.十分な車間距離をとる 3.割り込みをしない 4.わき見運転をしない 5.路肩走行をしない いずれも高速道路を安全に運転するための基本ルールですが、運転に慣れると疎かになりやすいため、特に意識しましょう。 安全運転の意識を向上させる方法 安全運転の意識を向上させるには、さまざまな方法があります。例えば、多くの人の目に入りやすい場所にポスターを貼ると、交通安全に対する意識を高められます。また、毎年交通安全の標語の募集が行われているので、応募してもらうことで改めて交通安全について考えるきっかけになるでしょう。安全運転の意識を向上させるには、ドライバー自身が安全運転を「自分ごと化」する必要があります。 講習会やセミナーの種類 安全運転に関する講習会やセミナーが実施されています。具体的にどのような種類があるか解説します。 警視庁 警視庁では、四輪や二輪の交通安全教室や講習会などを実施しています。基本的に、企業向けの内容です。受講を希望する場合は、詳細について問い合わせてみるとよいでしょう。 JAF(日本自動車連盟) JAF (日本自動車連盟)とは、車のトラブルが発生した際に現場に駆けつけてサポートしてくれるサービスです。トラブルが発生した際の対応だけでなく、ドライバー向けの講習会も実施しています。初心者ドライバーやシニアドライバーなど幅広いドライバーを対象にしており、テーマごとに座学や実技などに分かれています。 全日本交通安全協会 全日本交通安全協会では、実技を通して安全運転について学べる安全運転講習会を実施しています。カリキュラムごとにコースが分かれているため、学びたい内容を選んで参加できます。 自動車安全運転センター 茨城県ひたちなか市にある自動車安全運転センター安全運転中央研究所でも、安全運転に関する指導を受けられます。最新のトレーニングコースやドライビング・シミュレーターなどが用意されており、さまざまな研修を実施しています。 安全運転の心得7か条 安全運転の心得 7 か条というものもあります。それぞれの項目について、以下で詳しく解説します。 1.初心を忘れない 安全運転をし続けるには、車を初めて運転したときの感覚を忘れないことが大切です。適度に緊張感をもち、運転する必要があります。慣れている道路ほど油断しやすいため、特に慎重な運転を心がけましょう。 2.譲り合いの気持ちを持って運転する 安全運転においては、譲り合いの気持ちが重要です。自分優先の運転は避け、相手を思いやりましょう。たとえルールを守らない人や交通マナーが悪いドライバーがいても 、 冷静さを維持し、穏やかな気持ちで運転する必要があります。 3.交通ルールを守る 交通ルールは、状況によらず常に守りましょう。周囲に人や車がいない状況でも、交通ルールや法令の遵守を徹底することが大切です。死角から人や車が出てくる可能性も考慮して運転する必要があります。 4.過信しない 運転に慣れてくると自分の運転を過信しがちになり、注意力が低下する原因になります。人間のミスは完全には防げないため、過信は禁物です。危険運転や迷惑運転にならないよう、常に謙虚な気持ちで周囲に配慮して運転しなければなりません。 5.体調が悪いときは運転しない 体調が悪いと集中力や判断力が鈍りやすいため、車の運転は避けましょう。例えば、疲労感がある場合や寝不足を自覚している場合などです。体調の悪さが事故につながるおそれもあるため、可能な限り運転しないようにしてください。 6.かもしれない運転を心がける 自分は安全運転をしていても、周囲が起こしたトラブルに巻き込まれてしまうこともあります。おそらく大丈夫だろうと考える「だろう運転」ではなく、常に危険かもしれないと考える「かもしれない運転」を意識しましょう。 7.ながら運転を避ける スマートフォンや、カーナビを操作しながら運転することは「ながら運転」と表現されています。スマートフォンを使いながら運転している人に対する罰則が強化されるなど、特に問題視されている行動ですので気を付けましょう。 安全運転のコツ 安全運転をするには、何を意識すればよいのでしょうか。具体的なコツを解説します。 姿勢 安全運転のためには、シートに深く座り、シートの高さ、位置、角度などを自分の体にあわせることが大切です。また、ハンドルやヘッドレストの位置も調整し、正しい姿勢を保って運転できる状態にしましょう。 ミラーの活用 ミラーの活用も、安全運転には欠かせません。ルームミラーやサイドミラーの位置や角度を調整し、車両の前後左右の状態をチェックできるようにしましょう。なお、ミラーの調整は、ドライビングポジションを整えた後に行ってください。 速度意識 車の運転を開始したら、こまめにスピードメーターをチェックして適切な速度を維持しましょう。法定速度の遵守を意識し、なるべく一定のスピードを保って運転する必要があります。気づかないうちにスピードが出ている場合も多いため、注意が必要です。 車間距離 車間距離を詰めすぎると、追突事故が発生しやすくなります。また、あおり運転だと誤解されるおそれもあるため、注意しましょう。前方の車が急停止しても安全に停車できる距離を保つことが大切です。 守るべき交通マナーと知っておくべき罰則 ここでは、基本の交通マナーとともに、違反した場合の罰則について解説します。 車間距離不保持違反 すでに述べたとおり、車を運転している間は適切な車間距離を保つべきです。車間距離を詰め過ぎると、車間距離不保持違反に該当する恐れがあります。反則金は普通車が 6,000 円、大型車は 7,000 円です。また、違反点数は 1 点となっています。 進路変更禁止違反や割込み等違反 無理な進路変更によって後続車の進行を妨害した場合も、罰則の対象となります。反則金は普通車が 6,000 円、大型車が 7,000 円です。違反点数は 1 点となっています。 急ブレーキ禁止違反や安全運転義務違反 不必要に急ブレーキをかけた場合、急ブレーキ禁止違反や安全運転義務違反に該当する可能性があります。急ブレーキ禁止違反の反則金は、普通車が 7,000 円、大型車が 9,000 円です。一方、安全運転義務違反の反則金は、普通車が 9,000 円、大型車が 12,000 円です。違反点数は、いずれも 2 点となっています。 安全運転をサポートするグッズ 安全運転を行うために活用できるグッズもさまざまあります。ここでは、特におすすめのグッズを紹介します。 補助ミラー 補助ミラーを車の両サイドに取り付けると、見える範囲を増やせます。死角になる部分を減らし、安全運転をより実現しやすくなります。駐車や幅寄せの際も周囲の状況を把握しやすくなるため、便利です。 ドライブレコーダー ドライブレコーダーは、車に取り付けて車の周囲の状況を録画できるカメラです。映像や音声などを記録でき、データを確認すれば自分の運転についてチェックできます。また、事故にあってしまった時の状況証拠として役立つ場合もあります。 メガネ、サングラス 状況に応じてメガネやサングラスをかけると、運転中の視界をクリアにできます。例えば、日差しが強いときや雨が降っているときにサングラスを着用すれば、視認性を改善できる可能性があります。 安全運転診断の活用もおすすめ 安全運転のためには、安全運転診断の活用も効果的です。安全運転診断の具体的な種類について解説します。 安全運転能力検定 安全運転能力検定は、安全運転推進協会が運営している資格です。初級編の 3 級、中級編の 2 級、上級編の 1 級に分かれています。受験の対象に制限はなく、オンラインで誰でも挑戦できます。 危険予測トレーニング 危険予測トレーニングは、ゲーム感覚で危険を予測する力を養えるサービスです。警視庁のホームページ上で提供されています。正しい観察をして危険を予測するための能力を高められます。 まとめ 安全運転をするには、さまざまなことを意識する必要があります。まずは初心を忘れず、周囲に配慮しながら運転する謙虚な気持ちを大切にしましょう。状況によっては、グッズや安全運転診断などの活用もおすすめです。 テレマティクス自動車保険 パンフレットを見る> この記事を書いた人 あいおいニッセイ同和損保 あいおいニッセイ同和損害保険株式会社は、個人及び法人向けに、テレマティクス自動車保険をはじめとした最新の保険や生活の安全にかかわる情報、企業のリスクマネジメントノウハウを提供しています。 よく読まれている記事 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