体を締めつけられるチャイルドシートは、自由に動けないことから嫌がる子どもが少なくありません。しかし、チャイルドシートは、万が一の事故の際に子どもを衝撃から守るために重要な役割を果たします。
警察庁と一般社団法人日本自動車連盟(JAF)が合同で実施した「チャイルドシート使用状況の全国調査」によると、全国平均(令和5年)のチャイルドシート使用率は76.0%でした。チャイルドシートの使用率は年々増加傾向にあるものの、4人に1人は使用していないのが現状です。
また、チャイルドシートを使用していても、車両への取付け方が不適切であったり、正しく子どもを座らせていなかったりするケースは少なくありません。チャイルドシートを適切に使用していないことで、本来の機能が発揮できず、死亡事故につながることも考えられます。警察庁の調べによると、チャイルドシート不使用者の致死率は適正使用者の約4.6倍であることがわかります。子どもが嫌がるから、少しの時間だから、などといった理由でチャイルドシートを使用しないのは大変危険です。
チャイルドシートを適正に使用することで、「大切な子どもの命を守る」ということをしっかり認識しましょう。(※1)