車の警告灯一覧から意味をチェック|緊急性や対処法などを解説 自動車・安全運転 2025.08.27 車の警告灯は、車の故障や異常を知らせてくれるサインであるため、意味を知っておく必要があります。警告灯が意味する内容次第では、放置していると危険を招いてしまうこともあります。この記事では、警告灯の各マークの色や点灯・点滅の違いはもちろん、対処方法までを解説するので、車を運転する人はしっかりと把握しておきましょう。 パンフレットを見る> 目次 車の警告灯の意味を知る重要性 日常的に発生しやすい車の警告灯一覧 シートベルト非装着警告灯(赤) 半ドア警告灯(赤) 燃料(ガソリン)残量警告灯(黄) ウォッシャー液警告灯(黄) 早めに点検が必要な車の警告灯一覧 ABS警告灯・ブレーキアシスト警告灯(黄) エアバッグ警告灯・プリテンショナー警告灯(赤) ブレーキ警告灯(黄) 水温警告灯(青) 緊急性の高い車の警告灯の意味一覧 ブレーキ警告灯(赤) 水温警告灯(赤) 充電警告灯(バッテリーランプ)(赤) 油圧警告灯(赤) EPS(電動パワーステアリング)警告灯(赤) PCS警告灯(黄) ハイブリッドシステム異常警告灯(赤) AT警告灯(黄) マスターウォーニング(赤) 警告灯と混同しがちな表示灯 スリップ表示灯(黄) セキュリティランプ 車種やグレードによっても警告灯は異なる エンジンやシステム始動時に全点灯する場合がある まとめ 車の警告灯の意味を知る重要性 車の警告灯は、車の故障や異常があることをドライバーに知らせてくれるもので、国際規格( ISO )で色や記号が決められています。日常的に点灯しやすい黄色の警告灯から、赤色で緊急性が高く、早急に運転を停止すべきものまで、さまざまなものがあります。いざ警告灯が点灯・点滅したときに適切な対処ができるよう、意味を知っておきましょう。 日常的に発生しやすい車の警告灯一覧 日常的に発生しやすい車の警告灯は、主に 4 種類です。それぞれの特徴を見ていきましょう。 シートベルト非装着警告灯(赤) シートベルト非装着警告灯は、文字から想像できるように、シートベルトを装着していない状態を警告しています。装着しているのにもかかわらず点灯する場合は、一度外してからカチッと音がするまで装着し直してみてください。重量センサーと連動する車種では、人が座っていなくても座席に荷物を乗せただけで点灯する場合があります。 半ドア警告灯(赤) 半ドア警告灯は、ドアが閉じ切っていない半ドア状態であることを示しています。転倒したら、まずはドアがしっかり最後まで閉められているかどうか、何か挟まっているものがないかどうかを確認してください。ミニバンやハッチバックなど、バックドアにもセンサーが搭載されている車種では、バックドアの開閉時にも注意が必要です。 燃料(ガソリン)残量警告灯(黄) 燃料(ガソリン)残量警告灯は、燃料の残りが少なくなっている状態を示しています。点灯するタイミングは車種によって異なるため、一概に残量が何リットルになれば点灯するとはいえません。ただし、給油したばかりでそれほど走行していない状態で点灯する場合は、燃料漏れの可能性も考えられるため、一度エンジンを切って確認してください。 ウォッシャー液警告灯(黄) ウォッシャー液警告灯とは、ウォッシャー液が足りていない場合に点灯する警告灯です。車の走行自体に影響はないものの、万が一フロントガラスに汚れが付着しても洗浄できません。無理に使おうとするとポンプの故障を招く懸念もあるため、点灯したらウォッシャー液を補充しましょう。 早めに点検が必要な車の警告灯一覧 次に、日常的に点灯・点滅する警告灯よりは緊急性が高く、早めに点検が必要なサインとして、以下の 4 種類について解説します。 ABS警告灯・ブレーキアシスト警告灯(黄) ABS は、急ブレーキをかけたとき、タイヤがロックするのを防いで車両の安定性を保ってくれるシステムです。ABSやブレーキアシストシステムに何らかの異常を検知すると点灯します。 ただし、雪道のような滑りやすい路面でブレーキを強く踏み込み、システムが作動した際にも点灯するケースがあります。通常のブレーキ時やブレーキを作動させていなくても点灯するようなら、異常が疑われます。 エアバッグ警告灯・プリテンショナー警告灯(赤) 乗車している人を守るためのエアバックや、プリテンショナーに異常があることを示す警告灯です。プリテンショナーとは、衝突時にシートベルトを強制的に巻き取る装置ですが、衝突していなくても、急ブレーキをかけてシートベルトがロックした際に点灯することもあります。車の走行には問題ないものの、特に何も無い状態で点灯している場合は、早めの点検が必要です。 ブレーキ警告灯(黄) ブレーキ警告灯の点灯は、ブレーキシステムに異常がある状態です。点灯色が黄色ならブレーキが機能している状態ですが、そのまま放置していると事故につながる可能性があります。同じブレーキ警告灯でも、赤色に点灯している状態は緊急性が高いため、ただちに走行を停止して販売店などに連絡してください。 水温警告灯(青) 水温警告灯が青色に点灯した場合、エンジンの冷却水(クーラント)の温度が低いことを示しています。冬など外気温が低い時期に点灯しやすく、ある程度エンジンを温めてから走行しなければなりません。エンジンが温まっても青色の水温警告灯が消えない場合は、故障が疑われるため販売店などに連絡してください。 緊急性の高い車の警告灯の意味一覧 警告灯のなかには、緊急性が高く早急な対処が必要な表示もあります。安全に車を走行させるために把握しておきましょう。 ブレーキ警告灯(赤) ブレーキ警告灯が赤色に点灯すると、ブレーキの故障が疑われます。例えば、ブレーキフルード(ブレーキオイル)の不足やブレーキシステムの故障、ブレーキパッドの摩耗などです。パーキングブレーキを解除しても消えないようならば、そのまま走行するとブレーキが効かない可能性があります。 水温警告灯(赤) 水温警告灯が赤く点灯した場合は、エンジン冷却水(クーラント)の温度が異常に高くなっている状態です。放置しているとエンジンがオーバーヒートする可能性があり、重大なダメージを与えかねません。青色に点灯する水温警告灯に比べて緊急性が高く、走行中に点灯した場合は安全な場所に停車する必要があります。 充電警告灯(バッテリーランプ)(赤) 充電警告灯は、バッテリーや発電・充電系統に異常が起きたことを示す警告灯です。車が正常に走行していれば発電してバッテリーに充電していますが、電気系統に異常があると充電できていないおそれがあります。充電量が不足していると、走行中に車が停止したり、パワーステアリングが効かなくなったりするため危険です。 油圧警告灯(赤) 油圧警告灯は、エンジンオイルの油圧が下がるなど、エンジンオイルの圧力の異常を示す警告灯です。走行し続けるとエンジンが焼きついて破損し、重大な故障を引き起こす可能性もあります。安全な場所に停車してエンジンオイルの量を確認し、減っているなら補充しましょう。オイル漏れが発生している場合は修理が必要です。 EPS(電動パワーステアリング)警告灯(赤) EPSとは、ハンドル操作を電動でアシストする機能です。EPS警告灯の赤い点灯は、システムの異常を示しています。EPSに異常が生じているとハンドル操作が重くなり、思い通りに運転できなくなる可能性があります。意図しない方向に走行してしまう危険もあるため、点灯したら点検が必要です。 PCS警告灯(黄) PCSはプリクラッシュセーフティの略で、先行する車両との追突を察知して減速をアシストするシステムです。PCSに異常が発生すると、PCS警告灯が黄色に点灯します。点灯したからといって車の走行自体には支障ないものの、PCSシステムは作動しません。運転に注意し、PCSスイッチを確認したうえで販売店などに相談してください。 ハイブリッドシステム異常警告灯(赤) ハイブリッドシステム異常警告灯は、ハイブリッド車や電気自動車に搭載されている警告灯です。ハイブリッドシステムに異常があると点灯し、放置していると操作不能に陥ったり、車が走行できなくなったりする可能性があります。重大な事故につながる懸念があるため、安全な場所に停車させ、販売店などに連絡してください。 AT警告灯(黄) AT 警告灯は、オートマチック車のミッションオイルの温度が高い状態を示す警告灯です。放置しているとギアポジションの変更ができなくなるなど、トランスミッションの動作が不安定になります。オーバーヒートを引き起こす可能性もあるため、点灯したら安全な場所に停車し、ボンネットを開けて冷却してください。 マスターウォーニング(赤) マスターウォーニングは、車の各システムに何らかの異常がある場合に点灯・点滅します。マルチインフォメーションディスプレイ内に警告が表示されたときや、他の警告灯が点灯した際に一緒に点灯するものですが、専用警告灯があればマスターウォーニングは点灯しない場合もあります。 警告灯と混同しがちな表示灯 ここでは、警告灯と混同しがちな 2 種類の表示灯について以下で解説します。 スリップ表示灯(黄) スリップ表示灯は、警告灯と混同しやすい表示灯の一種で、タイヤがスリップするなどブレーキ制御装置が作動している際に表示されます。運転中に表示灯が点滅しているときは、正常にブレーキ制御装置が作動している状態です。点滅が消えない、または点灯している場合は、なんらかのシステム異常が考えられます。 セキュリティランプ セキュリティランプは、盗難防止装置が作動していることや、鍵がロックされていることを示す表示灯です。エンジン・パワースイッチをオフにすると、赤いセキュリティランプの表示が点滅しますが、装置が正常に作動していることを示しているため、問題や異常はありません。登録されたキーでエンジンをかけたり、パワースイッチをオンにしたりすると表示灯は消えます。 車種やグレードによっても警告灯は異なる 警告灯や表示灯のマークは国際規格で記号や色が決められ、見た目にもわかりやすいデザインですが、名称や表示は車種やグレードによって異なります。例えば、ハイブリッド車や電気自動車にあるハイブリッドシステム異常警告灯などは、ガソリン車では搭載されていません。車種ごとの警告灯の詳細は、所有している車の取扱説明書を確認しておきましょう。 エンジンやシステム始動時に全点灯する場合がある 警告灯は何らかの不具合が発生したことを知らせてくれるものですが、エンジンやシステムの作動時にすべてが点灯する場合があります。全点灯するのはランプの不具合がないかを確認するための仕様であって、特に故障や異常ではありません。ただし、そのまま点灯が消えないようならば異常の可能性があるため、販売店などに連絡してください。 まとめ ドライバーに車の異常を教えてくれる警告灯は、緊急性の低いものから高いものまでさまざまな種類があります。車に大きなダメージを与えないためにも、そのまま放置しないようにしましょう。 パンフレットを見る> この記事を書いた人 あいおいニッセイ同和損保 あいおいニッセイ同和損害保険株式会社は、個人及び法人向けに、テレマティクス自動車保険をはじめとした最新の保険や生活の安全にかかわる情報、企業のリスクマネジメントノウハウを提供しています。 よく読まれている記事 【赤ちゃんを抱っこして車に乗っても良いの?】法律や正しい乗り方を紹介 自動車・安全運転 2025.04.30 子どもを助手席に乗せていいのは何歳から?リスクや注意点を徹底解説 自動車・安全運転 2025.04.30 妊婦さんの運転は大丈夫?妊娠中なら知っておきたいポイントを徹底解説! 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