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車の死角はどこに発生する?発進・走行時に注意すべきポイントなどを解説

  • 自動車・安全運転

pixta_90400116_M車を運転する際は、特に死角に注意が必要です。本記事では、車の死角が発生する箇所について解説します。

どのように死角が発生するか把握し、実際に運転する際の安全確認に生かしましょう。死角による事故の予防方法も解説するため、ぜひ参考にしてください。

 

車の死角とは?

車の死角とは、運転席から目視で確認できない範囲のことです。車を運転していると、死角から人や他の車などが突然現れる場合があります。

死角が原因で事故が発生するケースは少なくないので、日ごろから注意するよう心掛けましょう。事故を防ぐには、死角が発生しやすい箇所について理解し、常に気を配って運転することが大切です。

車体の形状による死角

車体の形状が原因で発生してしまう死角があります。環境に関わらずどんな時も発生してしまうものなので、常に頭に入れておきましょう。

車両前方・後方の死角

車両の前方近くは運転席より低い位置にあるため、見えにくい場所です。例えば、車の前方にしゃがんでいる子どもがいる場合、死角に入ってしまい視認できません。

また、車両の後方も同様で、近くに人がいると見えない可能性があります。駐車する際は後方の様子に特に注意が必要です。

ピラーによる死角

ピラーとは、フロントガラスや窓の間にある柱のことです。前方左右と後方左右にピラーがあり、それぞれ風景を隠してしまうので死角になっています。

例えば、横断歩道の歩行者がピラーによる死角で見えず、運転中に気づかないケースがあります。左右の安全を確認する際は、ピラーによる死角にも注意しましょう。

サイドミラーの死角

左右の斜め後方はサイドミラーに映りません。そのため、サイドミラーより低い位置が目視しにくく、事故の発生につながるおそれがあります。

また、運転者にとっては、運転席側よりも助手席側の死角が広くなっています。左右それぞれ死角の範囲が異なる点にも注意が必要です。

障害物による車の死角

障害物によって死角が発生する場合もあります。

周辺車両・駐停車中の車両による死角

走行中は、前方車より前や後続車より後ろも死角となり、運転者からよく見えない可能性があります。二車線道路で並走している場合も見えにくいでしょう。

また、駐停車する際にも死角が多く発生します。特に両側に駐停車車両がある場合は、両側に死角ができることになるため、それぞれに注意が必要です。駐停車している車両が連続していると死角になる範囲がより広く、事故のリスクが高くなります。

建物や看板などによる死角

建物があると死角ができやすく、建物が多い道では死角が増えます。建物以外にも、生垣や庭木、看板などは死角を生み出す可能性があります。

見通しが悪い道を通行する際は、至近距離にある死角から人や車が出てくる場合を想定し、慎重に運転しましょう。

方向転換で発生する車の死角

車を方向転換させる際も死角が発生するため、しっかり確認しましょう。

左折時に発生する死角

日本では基本的に運転席が右側にあるため、左側に死角が発生しやすくなっています。そのため、左折する際は、左側の死角に特に気をつける必要があります。

人や自転車とぶつからないよう、周囲をよく見て運転しましょう。特に交差点は交通量が多いことから、運転席から見えにくい左側の死角には要注意です。

右折時に発生する死角

車の右側は、対向車の存在によって死角が発生する可能性があります。例えば、対向車の影から自転車が急に現れることによる衝突事故も少なくありません。右折車と直進車による交通事故は右直事故とよばれています。

 

また、右折した先に横断歩道がある場合、歩行者がいる可能性もあります。歩行者に気づかず右折すると事故につながるおそれがあるため、気をつけましょう。

カーブを走行中の死角

カーブを走行しているときは、死角が移り変わっていきます。基本的にカーブの先は死角になるため、前方の車に気づくタイミングが遅れて追突するケースもよくあります。

 

また、カーブでは遠心力が働き、スピードを出すと対向車と正面衝突しかねません。カーブでは減速し、常に対向車の存在を想定しながら走行しましょう。

車種によっても死角は異なる

車種によっても死角には違いがあります。ここでは、車種ごとの死角の特徴について解説します。

コンパクトカー

コンパクトカーは車体が小さく、ボンネットも短いものが多い傾向です。一方、車高は高いため、車体に近い前方の部分が見えにくいという特徴があります。

車の前方に小さな子どもがいる可能性を考慮し、注意する必要があります。さらに、後方も死角になりやすいため、車庫入れの際は後方の様子を入念にチェックしましょう。

SUV

SUVは車高が高く、かつボンネットが長いため、前方や側面の死角が広めです。また、ピラーも多く、特に斜め後方に死角が多く存在します。

SUVは死角となる部分が多い車種であり、その特徴を踏まえて運転することが大切です。運転の際は、周囲をよく確認して運転しましょう。

ミニバン

ミニバンは、車高が高くてボンネットが短い車種です。車高が高い分、見渡しはよいですが、距離が近い場所に死角が多く生まれます。

全長が長いうえにピラーも複数あるため、特に前方・側面・バックミラーの死角が多く、それぞれに危険がないかよく確認することが重要です。

ステーションワゴン

ステーションワゴンは、車高が低くボンネットが長くなっています。セダンと比較してピラーが広いため、斜め後方に多くの死角があります。

ステーションワゴンは車体後方にピラーが複数あり、左折・車線変更・車庫入れなどを行う際は、死角に車や人などがいないか慎重にチェックしなければなりません。

セダン

セダンは、車高が低くボンネットも短めであることが特徴の車種です。また、ピラーによる死角や側面の死角も小さくなっています。セダンは、他の車種と比べて全般的に死角が少ない車種です。

地面に近い位置以外はほとんど見えるため、安全を確認しやすくなっています。ただし、確認を怠れば事故のリスクがあることから、他の車種と同様に注意して運転しましょう。

死角による事故を防止する対策

死角による事故を防ぐには、どうすればよいのでしょうか。具体的な対策について解説します。

発進前は入念に安全確認する

死角は必ずあるため、どのような箇所が死角になるか発進する前に確認することが大切です。前後左右を目視でチェックし、危険があれば着実に察知できるようにしましょう。

なお、より安全に運転するには、車に乗る前に車の上下も確認する必要があります。

複数の安全確認を組み合わせる

事故を起こさず安全に運転するには、複数の確認方法を組み合わせて実施することも重要です。ある方法では死角にいる人や車を発見できなくても、他の方法では発見できる場合があるからです。

 

例えば、ミラーを使えば目視では死角になる箇所も確認することができます。運転席から死角となる場所が見えるよう調整しましょう。サイドミラーとバックミラーを組み合わせれば、複数の死角をチェックできます。

周囲に自分の動きをわかりやすく伝える

事故を防ぐには、周囲に自分の動きを伝える必要があります。実際に動く前にどのような行動をするか、わかりやすく伝えることを徹底しましょう。

例えば、右折や左折をする際はウインカーを早めに出したり、曲がるほうに車を寄せたりすると、自分の動きを周囲に理解してもらえます。また、他人の死角についても想定し、入り込まないよう注意してください。

スピードを出しすぎない

スピードが出ていると、危険な場面に遭遇した際に回避行動をとれないおそれがあります。そのため、スピードは必要以上に出しすぎないようにし、いつでも回避行動がとれるよう備えておきましょう。危険がありそうなときは、減速や一時停止して確認してください。

 

また、状況に応じてクリープ現象を利用すると、ゆっくり発進できて安全です。クリープ現象とは、ブレーキから足を離すと車両が動く現象です。

まとめ

車にはさまざまな死角があり、目視できず事故につながるケースがよくあります。死角にいる人や車とぶつからないためには、死角ができやすい場所について理解しておく必要があります。頭に入れたうえで常に注意を払って車を運転しましょう。 


あいおいニッセイ同和損保のテレマティクス自動車保険は、運転中の安全をサポートし、事故の予防につなげる保険です。もし事故が起きてしまった場合でも、先進技術を使った的確で迅速な事故対応を受けることができます。
テレマティクスは「テレコミュニケーション(通信)」と「インフォマティクス(情報工学)」の造語です。車と通信技術をつなぐことで、リアルタイムの情報共有が可能になります。
あいおいニッセイ同和損保は、テレマティクス自動車保険を広めることで、「事故のない快適なモビリティ社会」の実現を目指しています。 


どれだけ注意を払って運転していても、事故が発生する可能性はゼロではありません。保険を活用して、万が一の事態に備えましょう。

 

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