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結婚後に銀行の名義変更をしないとどうなる?必要な手続きや方法を解説

  • ライフイベント

pixta_50738405_M結婚によって名字が変わる際は、さまざまな手続きが必要です。なかでも重要とされる手続きの1つが、銀行の名義変更です。

 

この記事では、結婚後に銀行の名義変更をしなかったときのデメリットについて解説します。手続きに必要なものや段取りについても解説するので、参考にしてください。

銀行口座の名字変更手続き

結婚で名字が変わった際は、銀行口座に関する手続きをしなくてはなりません。ここでは、主な手続きを解説します。

必須の手続き

結婚後に名字が変わった場合は、銀行での名義変更と改印の手続きが必要です。手続き完了後、新しく発行される通帳やカードには変更後の名義が反映されますが、既に手元にある通帳や証書については、次回の繰越時や満期時などに更新されるのが一般的です。

ただし、銀行によっては手書きで修正してもらえる場合もあります。

その他の手続き

・インターネットバンキング
・クレジットカード一体型のキャッシュカード
・ローンの借り入れ
・投資信託
・当座預金
・貸金庫 

 

手続きにあたり、準備が必要な書類が多々あります。取引内容によって必要なものが異なるため、ホームページなどで確認してから手続きに向かいましょう。結婚とタイミングが大きくずれてしてしまわないように、早めの準備を心がけましょう。

結婚しても銀行の名義を変更しないとどうなる?

結婚で名字が変わった際に銀行口座の名義変更を怠ると、さまざまな不都合が出る可能性があります。主なものを紹介します。

 

給与振込がエラーになる

結婚後に勤務先へ名字変更を伝えていても、銀行口座の名義を更新しなければ、給与振込時に氏名不一致エラーが発生する可能性があります。エラーが起きると、給与が正常に入金されません。

 

また、仕事で旧姓を使う人の場合、銀行口座だけ名義変更を済ませてしまうと、同様に氏名不一致エラーが起きるリスクがあります。氏名不一致エラーを避けるには、勤務先と銀行の両方で適切な名義変更を行うことが重要です。

口座引き落としでエラーになる

結婚後に銀行口座の名義変更を怠ると、口座引き落としの段階でエラーが発生する可能性もあります。例えば、クレジットカードの名義を変更しても、銀行口座の名義が旧姓のままであれば、引き落としがなされません。

 

エラーに気づかないと滞納状態に陥り、信用情報に悪影響が出るおそれもあります。結婚後の生活を守るためにも、すみやかに銀行口座の名義変更を行いましょう。

銀行からの郵送物が届かない

銀行口座の名義変更を行わないと、重要な郵送物が旧姓宛に送られ、届かなくなる可能性があります。 

 

重要な連絡を逃す原因となり、場合によっては個人情報の流出につながるかもしれません。結婚を機に引っ越す場合は、住所変更と名義変更の手続きを同時に行っておくと安心です。

銀行手続きが煩雑化する

結婚後に銀行口座の名義変更を怠ると、さまざまな銀行の手続きが煩雑化する可能性があります。例えば、通帳を紛失した際に不正利用防止のため取引停止を希望しても、本人確認に手間がかかりスムーズに手続きを進められません。

 

また、新しく銀行のサービスを利用する際も、手続きが停滞するおそれがあります。不便を避けるためにも、結婚後はすみやかに銀行口座の名義変更を行いましょう。

預金引き出し・解約ができない

結婚後に銀行口座の名義変更を怠ると、預金の引き出しや解約に支障をきたす可能性もあるため、注意してください。

 

例えば、まとまった金額の入出金や定期預金の解約時には、厳格な本人確認が求められるのが一般的です。しかし、名義変更をしていないと、現在の身分証明書と口座名義が一致せず、本人確認ができません。結果、口座にお金があるのに引き出せないという事態に陥ることがあります。

ペイオフの対象とならない

ペイオフは、金融機関が破綻した際に預金者を保護する制度です。ペイオフが適用されると、一定額までの預金が保証されます。

 

ペイオフの対象となるためには、厳格な本人確認が必要です。しかし、結婚後に銀行口座の名義変更を怠ると、現在の身分証明書と口座名義が一致せず、本人確認できない可能性があります。その結果、ペイオフの対象から外れ、預金が保護されないリスクが発生します。

結婚後の銀行名義の変更方法

ここでは、結婚後の銀行名義の変更方法について、必要書類や手順、場所などを具体的に解説します。

名義変更で必要なもの

名義変更で必要となる書類、持ち物などは、以下のとおりです。

 

・改姓前の通帳・証書・キャッシュカードなど 
・改姓前の届出印 
・新姓の届出印 
・改姓前・改姓後、それぞれの氏名が証明できる公的書類 
・本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)

 

なお、取引の種類により、提出する必要書類が異なる場合があります。

結婚から名義変更までの段取り

結婚から名義変更までの段取りは、以下のとおりです。

 

1.市区町村の役所に婚姻届を提出する 

2.新姓が記載された住民票・戸籍謄本などを受け取る 

3.警察署で、運転免許証を名義変更する 

4.新姓で、新しい印鑑を作る 

5.銀行に、新しい印鑑・新姓の運転免許証・前述した必要書類を持参して、手続きを行う 

 

名義変更できる場所

銀行口座の名義変更は、通常、どの支店でも対応してもらえます。ただし、手続きには一定の時間を要します。手続きをスムーズに進めるには、混雑を避け、比較的空いている時間帯を選んで訪問しましょう。事前に必要書類を確認し、不備がないよう準備しておくと、さらに効率的に手続きを進められます。

名義変更後に通帳・カードが届くまでの期間

不備がなければ、名義変更完了時に新しい通帳を受け取り、即時に使用可能となります。一方、新しいキャッシュカードの到着には、1週間から10日程度かかります。簡易書留で、登録されている住所の新しい名義宛に発送されます。

アプリ・ネットでの銀行名義の変更

銀行の名義変更は、アプリやネット銀行のホームページでも手続きできる場合があります。ここでは、オンラインでの変更方法について解説します。

アプリで手続き可能な銀行もある

名義変更は、基本的に銀行の窓口で実施するものです。ただし、銀行によっては、アプリで名義変更を受け付けている場合があります。利用している銀行のホームページを確認してみましょう。

ネット銀行における銀行名義の変更

ネット銀行は店舗を持たないため、窓口での手続きができません。よって名義変更も、Webサイトや郵送での手続きとなります。利用している銀行のホームページに手続き方法が記載されているため、確認のうえ実行しましょう。

旧姓での利用/事実婚の場合の銀行名義

結婚後も名義変更をしない場合があります。以下では、旧姓利用や事実婚など、特殊なケースについて解説します。

旧姓で銀行口座を利用したいケース

旧姓で銀行口座を利用したいときは、銀行に相談してください。基本的には戸籍と銀行名義を一致させる必要があるため、旧姓のまま利用できるかは銀行の判断に委ねられます。

銀行に相談しないまま旧姓で銀行口座を利用し続けると、前述のようなトラブルが発生するリスクがあります。

事実婚のケース

事実婚の場合、戸籍の名字に変更がないため、銀行名義を変更する必要はありません。銀行名義の変更が必要となるケースは、あくまで戸籍上の名字を変えた場合のみです。

 

なお、名義変更が不要な点は事実婚のメリットの1つとされていますが、他の法的・社会的な懸念事項もあるため、生活全体を考慮して慎重に判断しましょう。

離婚時の財産分与の対象

銀行口座の名義を変更すると、口座に入っているお金が、離婚時に財産分与の対象となるか気になる人もいるかもしれません。

 

財産分与の対象となるお金は、原則として婚姻期間中に夫婦で協力して形成した財産のみです。銀行口座の名義変更をしていても、結婚前に貯めたお金は個人のものと判断されます。ただし、婚姻中の預金と結婚前の預金を分けて管理していないと、区別がつかなくなる可能性があるため注意が必要です。

その他の結婚後に済ませるべき手続き

銀行名義以外にも、結婚に伴う名字の変更には必要な手続きが多々あります。ここでは、資格関連や日常生活にかかわる重要な手続きについて解説します。

国家資格・公的資格に関する手続き

結婚後、国家資格や公的資格を持つ資格職の人は、資格の名義変更も必要となります。手続きを一定期間以上遅らせると、遅延証明書の提出や経緯の説明を求められる可能性があります。

 

不要な手間を避け、スムーズに職務を継続するためにも、できるだけ早めに資格の名義変更を済ませておきましょう。

日常生活にかかわる手続き

スマートフォンや車など、生活にかかわるサービスや所有物についても、結婚に伴う氏名や住所変更の手続きが必要となります。手続きを怠ると、トラブルが発生した際に迅速な対応を受けられない可能性があります。

 

例えば、スマートフォンの調子が悪いときに名義が実際と違っていると、店頭に持っていってもスムーズな対応を受けられないかもしれません。生活にかかわるあらゆる手続きを、漏れなく早急に済ませましょう。

まとめ

結婚で名字が変わった際、銀行で口座の名義変更をしないと、さまざまなトラブルが起きるリスクがあります。一般的に、銀行口座の名義変更は、どこの支店でも対応してもらえます。スムーズに結婚生活を始めるために、すみやかに銀行名義を変更しましょう。

 

結婚すると、備えるべきリスクや必要な補償の内容が変わるため、保険を見直すことをおすすめします。特に自動車保険は、名義をまとめて本人・配偶者限定特約をつけることにより保険料が節約できる可能性があります。 

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この記事を書いた人
あいおいニッセイ同和損保
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