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チャイルドシートの間違った着用は事故の元!後悔しないための対策とは

  • 自動車・安全運転

pixta_84898006_M子どもを車に乗せ安全に運転するには、チャイルドシートの使用が必要不可欠です。特に、6歳未満の幼児に対しては、チャイルドシートの使用が法律で義務付けられています。

 

しかし、運転者の中にはチャイルドシートを使わずに子どもを乗せるケースもあるほか、チャイルドシートの取り付け方が間違っている場合もあります。事故発生時に、チャイルドシートの間違った使い方によって後悔しないよう、運転者はチャイルドシートを使わないことのリスクや事故を防ぐポイントを理解しておかなくてはいけません。

 

この記事では、チャイルドシートを使わないことの危険性や、チャイルドシートでの事故を防ぐための対策をご紹介します。

 

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チャイルドシートの事故を防ぐため使用率を理解しておこう

子どもを車に乗せる際に、チャイルドシートを正しく取り付け使用していれば、事故が起きたときに後悔するリスクを下げられます。冒頭でもご紹介したように、6歳未満の幼児はチャイルドシートの使用が義務付けられていますが、実際にはどのぐらいの使用率になっているのか、現状を見てみましょう。

6歳未満のチャイルドシートの使用状況は

警視庁と一般社団法人日本自動車連盟(JAF)が令和5年に行った調査結果によると、6歳未満の幼児全体に対してチャイルドシートを使用している割合は76%となっています。この数値は年々増加しているものの、本来は100%であるべき数値です。

 

年代別に見ると、1歳未満の乳児に対する使用率は92%ですが、1歳から4歳は78.7%、5歳になると55.5%まで低下しています。この結果から、6歳未満のチャイルドシートの使用状況は決して良いとは言えません。

 

チャイルドシートを使っていない子どもは、以下のいずれかの方法で車に着座しています。

車両シートにそのまま着座
大人用シートベルトを着用
チャイルドシートにそのまま着座
大人が抱っこしている

(出典:警察庁ウェブサイト  https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/childseat.html

着用していても適切な取り付けや着座ができていない場合も

チャイルドシートは着用しているものの、取り付け方が間違っていたり、子どもを正しく座らせていなかったりするケースも多く見られます。

 

乳児用・幼児用のそれぞれにおける、令和5年度のチャイルドシート取り付け・着座状況は以下の通りです。

  適切な取り付け割合 適切な着座割合
乳児用 67.3% 50.7%
幼児用 56.8% 40.0%

(出典:警察庁ウェブサイト   https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/childseat.html )

 

チャイルドシートの取り付けミスの主な内容は、以下の通りです。

腰ベルトの締め付けが足りない
座席ベルトの通し方間違い・長さ不足
バックルとの不適合
座席シートに置いただけで固定していない

また、着座状況の間違いとして以下の内容が挙げられています。

使用時期と体格が不適合である
ハーネスの高さが合っていない
背もたれの角度が合っていない(乳児用)

チャイルドシートを着用していないのはもちろんのこと、取り付けや着座状況の間違いはチャイルドシートとしての役割を果たさず、大変危険です。

チャイルドシートを着用しないことで起こりうる事故は?

チャイルドシートを正しく着用せずに子どもを車に乗せると、どのような事故が起こるのでしょうか。ここからは、運転者や医療機関などから、JAFや消費者庁に寄せられた事故の事例をご紹介します。

チャイルドシートから放り出されてしまう

乳児用チャイルドシートで、間違った角度やハーネス(ベルト)を正しく固定しない状態で赤ちゃんを寝かせていると、事故による衝撃で赤ちゃんがチャイルドシートから放り出される危険性が高まります。それにより天井や座席などに赤ちゃんが叩きつけられ、大惨事に至るリスクも否定できません。

チャイルドシートごと座席から落ちて打撲

チャイルドシートを固定せずに、ただ後部座席に置いた状態では、子どもが乗ろうとしたときに重みや反動でぐらついてしまいます。実際に、後部座席に置いてあったチャイルドシートに1歳の子どもが乗ろうとしたところ、シートごと落ちて後頭部を打撲したとの報告がありました。

抱っこされていた子どもが急ブレーキで骨折した

普段はチャイルドシートを使っている0歳の子どもを、大泣きしたからといって、3列目の後部座席で保護者が抱っこしながら車を走らせていました。その後の急ブレーキにより、子どもが2列目のシート背面にあるプラスチックトレーと保護者との間に頭を挟まれ、骨折してしまったのです。事故はいつ発生するかわからないため、走行中はほんの少しの間でもチャイルドシートから子どもを下ろしてはいけません。

運転席と助手席の間に転げ落ちてしまった

チャイルドシートの使用率が激減する5歳児が、チャイルドシートを使わず後部座席中央にそのまま着座した状態で急ブレーキをかけました。このとき、子どもが運転席と助手席の間に転げ落ち、シフトレバーで右目を強打してしまったのです。子どもの目は腫れ上がり、失明する一歩手前の状態だったといいます。

チャイルドシートでの事故を防ぐために大人が必ずすべきこととは

チャイルドシートでの事故は、大人の行動によって大きくリスクを下げられます。子どもの安全を守るために、大人は必ず以下の行動を心がけるようにしましょう。

チャイルドシートを正しく装着する

最も重要なのは、チャイルドシートを正しく装着することです。チャイルドシートは、身長や体重など子どもの体格に合ったサイズを選び、正しく固定することではじめて、ドライブ中の子どもの安全を守ることができます。

 

6歳以上であっても、体格などの事情でシートベルトが適切に着用できない場合は、チャイルドシートが必要です。車のシートベルトは、身長が140cm以上であることを前提に作られているため、140cmに達するまではチャイルドシートの使用が推奨されています。

 

チャイルドシートの中には、ジュニアシートと呼ばれる学童用のタイプもあります。140cmに達するまで、ジュニアシートを利用すると良いでしょう。

子どもが嫌がっても必ずチャイルドシートに座らせる

子どもがチャイルドシートを嫌がるからと言って、装着しなくても良い理由にはなりません。なぜ子どもがチャイルドシートを嫌がっているのかを大人が見極め、対策を取ったうえで座らせなくてはいけません。有効な対策として、以下の方法を試してみましょう。

座り心地やサイズを調整する
車中で飽きない対策を取る
赤ちゃん用ミラーでパパママの顔が見えるようにする
肩ベルトを固定するアイテムを使う
車内環境を確かめる

できるだけ後部座席に乗せる

チャイルドシートは、6歳未満に対する着用義務はあるものの、装着場所に規定はありません。助手席に乗せても法律上は問題ありませんが、助手席についているエアバッグは大人の使用が前提です。助手席に子どもが乗った状態で事故時にエアバッグが作動すると、子どもが窒息する危険性があります。

 

このため、チャイルドシートはできるだけ後部座席に乗せたいものですが、どうしても助手席に乗せる場合は、助手席のシートを一番後ろに下げましょう。後ろ向きチャイルドシートは、助手席の取り付けは危険ですので絶対にやめましょう。

チャイルドシートを正しく装着し事故を防ごう

チャイルドシート使用時の事故を防ぐには、シートを正しく装着することが大切です。子どもに正しくチャイルドシートを装着させる大人の行動が、事故を防ぐだけでなく子どもの命を守る結果につながります。

 

本記事で解説した内容を参考にし、チャイルドシートを正しく装着するよう心がけていきましょう。

 

 

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この記事を書いた人
株式会社マムズラボ
株式会社マムズラボでは、さまざまなジャンルでライター・編集者の経験を持つクリエイターが、オウンドメディアにおける記事制作や取材ライティングなどを行っています。

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