台風が車にもたらす主な被害
台風による車の被害は、大きく「強風」「大雨・冠水」「高波・高潮」「土砂災害」の4つに分けられます。
強風による被害
台風では、強風による被害が多く見られます。
車では、飛んできた物が車体にあたって傷やへこみができたり、窓ガラスやフロントガラスが割れたりする被害が代表的です。
飛来物というとどこかから飛んできたものをイメージしがちですが、意外に見落としがちなのが、自宅まわりの物です。植木鉢、自転車、物干し竿、ゴミ箱などが強風であおられ、自分や近所の車を傷付けてしまうケースは少なくありません。
また、台風の中を運転しようとして被害にあうケースもあります。
例えば風速が25m/s前後になると、車を通常の速度で運転することが難しくなるとされています。
ハンドルを取られてガードレールに衝突したり、前後の車と接触したりする危険があります。
参考: 気象庁_風の強さと吹き方
大雨・冠水・水没による被害
大雨のときに特に注意したいのが、駐車中の車の浸水です。
特に低地や河川の近く、アンダーパス(道路が下をくぐる構造の場所)に駐車していると、急な増水によって車が水に浸かるリスクが高まります。
マフラーやエンジンルームまで水が入ると、エンジンの故障や電気系統のショートにつながるおそれがあります。水が引いた後でも、自己判断でエンジンをかけないようにしましょう。
また、泥水や下水を含んだ水が車内に入り込むと、シートに雑菌が繁殖し、悪臭の原因になることもあります。
高波・高潮による被害
海岸の近くでは、高波や高潮による冠水・水没にも注意が必要です。海水は真水と違い、塩分によって配線や金属パーツの腐食を早めます。
海水に浸かった車では、時間が経ってから自然に発火したケースも報告されています。見た目は問題なさそうでも放置せず、海水に浸かった車は専門業者に点検してもらいましょう。
参考: 消防防災博物館_高潮浸水による車両火災の出火原因と迅速な予防広報
土砂災害による被害
山間部や斜面の近くでは、駐車中の車や走行中の車が土砂崩れに巻き込まれるおそれがあります。
大雨が続いているときは、斜面のそばや崖下は避けるようにしてください。
【重要】台風が来る前にやっておきたい車の備え
ここからは、台風が接近する前にやっておきたい車に関する備えを紹介します。
1.ハザードマップで自宅・駐車場のリスクを把握する
まずは、自宅や駐車場にどのようなリスクがあるかを確認しましょう。
自治体が発行するハザードマップを見れば、冠水や土砂災害の想定エリアがわかります。
駐車場が冠水想定エリアにある場合は、駐車できそうな浸水リスクの低い場所を探しておきましょう。
参考:
国土交通省「ハザードマップポータルサイト」
2.安全な場所へ車を移動させる
冠水や飛来物のリスクが高い場所に駐車している場合は、台風が近付く前に安全な場所へ移しておきます。
高台や、屋根のある立体駐車場などを候補にしてください。
逆に、川沿い・海沿い、古い建物のそば、工事現場の周辺、遮るものがない屋外駐車場(いわゆる青空駐車)は水没などの可能性が高まるため、駐車しないようにしましょう。
ここで大切なのは、車の移動を台風が接近する前に済ませておくという点です。
台風が来てしまったら、運転すること自体が困難になります。被害が大きいと想定される場合は、早めに移動させておきましょう。
3.ガソリンを満タンに・EVは満充電にしておく
停電や避難の長期化に備え、ガソリン車は満タンに、EV(電気自動車)は満充電にしておきましょう。給油や充電は、台風接近の前日までに済ませておくと安心です。
台風が来てからでは、スタンドまで運転することが難しかったり、充電コードが風にあおられて危険だったりする可能性があります。
また、屋根上の太陽光発電パネルからEVへ充電するシステムを使用している場合は、天候によっては発電量が足りず、充電が難しいこともあります。晴れた日に充電しておくようにしましょう。
なお、EVの中には、停電時に車から家庭へ電気を供給できる給電システムを備えた車種もあります。
車が蓄電池代わりになり、停電時の家電使用に役立ちます。
4.車内に防災用品を準備する
避難所ではなく車中で過ごす可能性も考え、防災用品を積んでおきましょう。
特にペットを飼っている方は、避難所によってはペット同伴が難しい場合があり、車でペットと過ごすことを選ぶケースもあります。
また、赤ちゃんの夜泣きが気になり、夜だけ車中で過ごす方もいます。
用意するものとしては、飲料・食料、携帯ラジオ、懐中電灯、モバイルバッテリー、救急用品や常備薬などが基本です。
子どもやペットがいる場合は、不安を和らげるため、お気に入りのおもちゃやお菓子を用意しておくとよいでしょう。
加えて用意しておきたいのが、緊急脱出用ハンマーです。
車ごと水没するとドアが開けにくくなることがあるため、脱出の際に窓ガラスを割る用途で使います。緊急脱出用ハンマーは、手の届く場所に固定しておきましょう。
5.保険の補償内容や連絡方法を確認する
台風シーズン前に、今の保険でどこまで補償されるのかを確認しておくことも大切です。
以下の3点を確認してみましょう。
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車両保険に加入しているか
あいおいニッセイ同和損保の「タフ・クルマの保険」にセットできる車両保険の場合は、台風による車両の被害は補償対象となっており、車両保険金額を限度に保険金が支払われます。
ただし、免責金額を設定されている方は、免責金額を差し引いた金額が支払われることになるので気を付けましょう。
テレマティクス自動車保険 詳しくはこちら >
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(カーポートがある場合)火災保険の契約時にカーポートを対象としているか
台風でカーポートが被害を受けた場合は、火災保険で補償される可能性があります。
あいおいニッセイ同和損保の火災保険「タフ・すまいの保険(すまいの火災保険)」では、保険証券記載の建物が所在する敷地内に設置され、かつ、記名被保険者の所有する「物置、車庫、その他の付属建物」は、保険証券に「含まない」と明記しない限り、保険の対象に含まれます。
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保険証券や連絡先がすぐに取り出せるか
もし被害が発生したら、なるべく早く保険会社に連絡してください。
時間が経ったことで被害状況に変化が起きると、台風による被害かどうかを判断しにくくなり、補償が受けられなくなってしまう可能性があるからです。
また、いざ災害が起きると、急いで避難する必要があったり、避難後家の中に立ち入ることが難しくなったりすることも考えられます。
保険証券は「あいおいニッセイ同和損保アプリ」などオンラインで管理できるようにしておくと、避難先でも確認ができて便利です。
例)あいおいニッセイ同和損保アプリの場合
あいおいニッセイ同和損保のテレマティクス自動車保険(タフ・見守るクルマの保険プラス(ドラレコ型) / タフ・見守るクルマの保険プラスS / タフ・つながるクルマの保険)や火災保険(タフ・すまいの保険)にご加入の場合、「あいおいニッセイ同和損保アプリ」のご契約者専用ページから、契約内容の確認や、事故の対応状況の確認などが可能です。
・eco保険証券
アプリTOP中段にある「eco保険証券」バナーから、最新の保険証券を確認できます
・事故(被害)連絡
アプリメニューの「事故連絡」アイコンから簡単に被害の連絡ができます
・対応状況の確認
アプリTOPの「ご契約者さま専用ページ」バナーから対応中の事故(被害)の状況確認などができます
被災してから慌てないよう、今のうちにインストールと登録を済ませておくと安心です。
6.屋外駐車しかできない場合の備え
台風のときは、可能であれば立体駐車場や建物内の駐車場に駐車すると安心です。
屋外駐車(青空駐車)を避けられない場合は、次の対策で被害を減らすことができます。
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ボディカバーで飛来物からボディ・窓を守る
裏起毛タイプを選び、紐や専用の固定具でしっかり固定しましょう。固定が不十分だと、風であおられて車体を傷つけるおそれがあります。 - ドアミラーをたたむ
- 周辺の植木鉢・自転車・物干し竿・ゴミ箱など、飛びそうな物を片付ける
カーポートの台風対策
カーポートがある場合は、車本体だけでなくカーポートの備えも重要です。
カーポートが台風で壊れやすい理由
カーポートは屋根の面積が広く、四方が開放された構造であるため、強風時には風が下から吹き込みやすく、屋根が下から押し上げられるような力を受けやすくなります。
強風で屋根材が飛んでしまったり倒壊したりしてしまうと、自分の車に被害が出るだけでなく、周囲にも被害をおよぼす可能性があります。
また、設置から年数が経ったカーポートは、経年劣化によって固定力が弱まっている可能性があります。
大雨による洪水に巻き込まれると、流されてきたものにぶつかって折れたり、強い流れに押し流されたりすることもあります。
台風シーズン前のカーポート点検ポイント
シーズン前に、以下のポイントを点検しておきましょう。
- 屋根材を固定する金具にゆるみやサビがないか
- 支柱や梁にキズ・変形・腐食がないか
- 基礎部分に浮きやヒビ割れがないか
-
屋根材自体に割れや劣化がないか
台風接近前にできるカーポートの強化策
①着脱式の補助支柱を立てると、耐風強度を高めることができます。
②屋根材を一時的に取りはずせるタイプのカーポートであれば、台風の前に外して屋内で保管するのも有効です。
③周辺の飛びそうな物を片付け、屋根への直撃被害を防いでおきましょう。
台風が接近したら運転は控えるのが鉄則
不要不急の外出はしない
台風接近時の運転は、自分の命を守るためにも避けるのが大切です。
前述のとおり、風速20m/sを超えると運転自体が困難になります。
暴風域に入る前に必要な用事を済ませ、屋内にいるようにしましょう。
食料・日用品・薬は、2〜3日分を確保しておくのがおすすめです。
万が一の停電・断水にも備える
自動車や住宅のIoT化を進めている人は、停電時にいつもどおりに動作できなくなる可能性があります。
自動化している機能が使えなくなる場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
念のため、自動車の物理キー(メカニカルキー)も用意しておくと安心です。
給油・充電は、台風接近の前日までに済ませておきましょう。
台風シーズン前「車を守る」チェックリスト
最後に、ここまでの内容をチェックリストにまとめました。
台風シーズン前に、一つずつ確認しておきましょう。
☐ハザードマップで自宅・駐車場のリスクを確認した
☐避難先(立体駐車場・高台)をリストアップした
☐カーポートの固定金具・支柱・屋根材を点検した
☐ボディカバーを準備した
☐ガソリン満タン / EV満充電にした
☐車内に防災用品・緊急脱出用ハンマーを積んだ
☐自宅周辺の飛んでいきそうな物を片付けた
☐車両保険・火災保険の補償内容を確認した
☐保険会社への連絡方法を確認した
(アプリのダウンロード / オンライン登録を済ませましょう)
まとめ
台風は、強風による飛来物や横転、大雨による浸水・水没、高波・高潮、土砂災害など、車にさまざまな被害をもたらします。しかし、台風は進路や接近時刻をある程度事前に知ることができる災害です。被害を減らすためには、事前の備えが必要です。
また、加入している保険の補償内容も、今のうちに確認しておきましょう。
保険証券や連絡先は、あいおいニッセイ同和損保アプリのようなスマートフォンアプリで管理しておくと、災害時に紙を探す手間がなく、事故連絡もスムーズです。
台風の中での運転は危険であるため、基本的には外出を控え、運転するのはやめましょう。
台風と車に関するよくある質問(Q&A)
Q1.台風のとき、車はどこに駐車するのが安全ですか?
飛来物を防ぎやすいことから、立体駐車場や建物の中にある駐車場が安全とされています。
高台で、周囲に建物や大きな木がない(飛来物リスクの低い)場所も選択肢の一つです。
水没や崩壊の危険性がある川沿い・海沿い・低地、アンダーパス周辺、古い建物の近く、工事現場の周辺は避けましょう。
Q2.台風で車が水没してしまった場合、廃車になりますか?
台風で車が水没した場合、浸水の程度や水の種類によっては廃車になることがあります。
特に、シートの上部まで水が達する床上浸水では、全損相当と判断されるケースが多くなります。
また、マフラー位置までの浸水であっても、海水や泥水を含む場合は、腐食や故障のリスクが高いため、全損判断になることがあります。
あいおいニッセイ同和損保「タフ・クルマの保険」の車両保険の場合は、台風や洪水などによる全損は一般補償タイプ・10補償限定タイプ(エコノミー型)いずれの場合も補償対象です。
さらに、車両保険に全損時諸費用特約も自動セットされるため、ご契約の車が全損と判断された場合は契約内容に応じて保険金が支払われます。
Q3.隣家から飛んできた物で車が傷ついた場合、相手に修理費を請求できますか?
台風で隣家から物が飛んできて車が傷ついた場合、相手に修理費を請求できるケースもないわけではないですが、被害者側で相手の過失を証明する必要があるため、実際には難しいことが多いでしょう。
そのため、現実的には自分の車両保険で修理するのが一般的です。台風による飛来物が原因で車が被害を受けた場合は、車両保険の補償対象となることが多いですが、保険会社によって内容が異なるため、必ずご加入中の保険の補償内容をご確認ください。
あいおいニッセイ同和損保の車両保険の場合は、台風による飛来物が原因で車が受けた被害は、一般補償タイプ・10補償限定タイプ(エコノミー型)のいずれでも支払われます。
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(2026年8月承認)GB26-300247
