出産前に準備が必要な手続き
出産前には、一体どのような手続きが必要なのでしょうか。具体的な内容と合わせて解説します。
母子健康手帳の取得
母子健康手帳は、住民登録している市区町村の窓口や保健センターなどで受け取ることができます。多くの自治体では「妊娠届出書(妊娠届)」の提出と同時に母子健康手帳が交付されるため、妊娠が判明したら早めに手続きの方法を確認しましょう。
母子健康手帳を受け取るための手続きに必要なものは自治体によって異なりますが、一般的には以下のとおりです。
・妊娠届出書(自治体の所定様式)
・本人確認書類
※他に必要なものが指定されている自治体もあります。自治体のHPなどで確認してください。
母子健康手帳は、妊娠から出産までの期間だけでなく、長期にわたって母子の健康を管理するために必要なものです。
例えば、1か月検診を産婦人科で、3か月検診は自治体で受け、予防接種は小児科で受けるというように、さまざまな機関にまたがって受診していても、母子健康手帳に記録していくことで、各項目についての履歴をまとめて管理できます。
ちなみに、定期の予防接種が完了するのは12才~16才頃で、接種には基本的に母子健康手帳が必要です。一貫性のある対応を取るため、母子健康手帳は大切に保管しましょう。
産前休業や産後休業の取得
産前休業は、出産予定日の6週間前から取得可能です。会社は産前休業申請を必ず受理しなければならないと法律で定められているため、希望すれば必ず取得が認められます。また、労働基準法で出産の翌日から8週間は原則として就業禁止とされているため、産後休業を取得する必要があります。
産前休業や産後休業を取得する際は、勤め先の会社に依頼し、産前産後休業取得者申出書を年金事務所へ提出してもらわなければなりません。出産予定日や実際の出産日を会社に伝え、スムーズに手続きができるようにしましょう。
※参考: 産前・産後休業を取るときは|厚生労働省
出産手当金の申請
出産する本人が会社の健康保険に加入していれば、出産手当金の支給申請ができます。条件を満たしているなら、正社員だけでなく契約社員やパートも申請可能です。なお、出産手当金の対象は、妊娠4か月以降の出産とされています。
出産手当金として給付される金額は、標準報酬日額 の3分の2に相当する金額です。期間は出産予定日の42日前から出産後56日目までの合計98日間で、休んだ日数に応じて給付されます。また、申請には病院が記入した健康保険出産手当金支給申請書が必要となります。産休に入る前に準備を整えておきましょう。
※参考: 出産手当金について|全国健康保険協会
出産育児一時金の申請
出産育児一時金も、妊娠4か月以降の出産に対して給付されます。会社員やその扶養者は健康保険組合、自営業者は国民健康保険から給付される仕組みです。
なお、妊娠4か月以降であれば、正常分娩でなくても申請が可能です。具体的には、早産、帝王切開、流産、死産、人工妊娠中絶なども対象となります。
※参考: 子どもが生まれたとき|全国健康保険協会
育児休業給付の申請
育児休業給付は、産前産後休業を終えた後、乳幼児が1才になるまで給付されます。育児休業給付金を受け取るには、以下の条件を満たす必要があります。
・雇用保険に加入している
・1才未満の子どもを養育するため育児休業を取得している
・育児休業前の2年間において、1か月中11日以上勤務した月が12か月以上ある
育児休業給付として受け取れる具体的な金額は、育児休業開始後の6か月間は給料の67%、それ以降は50%です。
失業給付金の申請
失業給付金は、一般的に退職後1年以内に受給期間が終了します。しかし、妊娠や出産を理由に退職した場合は、退職してから最長3年受給期間を延長できます。失業給付金を受け取るための条件は、以下のとおりです。
・雇用保険に加入している
・退職日までの1年間において、1か月中11日以上勤務した月が6か月以上ある
出産前に準備すること
出産前には、他にもさまざまな準備が必要です。いくつか紹介します。
病院を決める
妊娠がわかったら、出産する病院を決めましょう。産婦人科には、個人病院、総合病院、助産院などさまざまな種類があり、それぞれ費用や設備などに違いがあります。また、担当してくれる医師の経験や方針なども異なるため、複数の病院を比較したうえで選択すると良いでしょう。
なお、里帰り出産を希望する場合、可能であれば事前に現地へ行って相談しておくと安心です。スムーズかつ安全に出産できるよう、不明点があれば詳しく確認しましょう。
妊娠中は、突然の陣痛や破水の可能性もあります。適切に対処するためにも、出産する病院は早めに決めておきましょう。
病院までの交通手段を確保しておく
通常のタクシーでは、トラブル防止の観点から妊婦の乗車には対応できない場合があります。
陣痛が始まった妊婦の移動をサポートする「陣痛タクシー」なら、妊婦の対応に慣れている運転手が24時間いつでも来てくれるため、事前に登録しておくと良いでしょう。
もし陣痛が始まってしまったら、病院が近く、普段は歩いて通っている場合でも、いつも通りに動けるわけではありません。また、突然具合が悪くなって事故を起こしてしまう可能性があるため、自分で車を運転することもおすすめしません。周りに頼れる人がいない時間がある場合は、登録しておくと安心です。
入院の用意
出産時だけでなく、妊娠中にも突然入院が必要になることは珍しくありません。母子手帳、診察券、健康保険証など必要な書類はまとめておき、急に必要になったときでもすぐ使えるようにしておきましょう。家族に保管場所を伝えておくことも忘れずに。
また、入院に必要な日用品も用意しておく必要があります。入院する病院にもよりますが、マタニティパジャマ、下着、産褥ショーツ、洗面用具などは用意しておくとよいでしょう。
出産前に準備しておきたいベビー用品
スムーズに赤ちゃんとの生活を始めるために、出産前に準備しておくと良いものをピックアップしました。詳しく解説します。
衣類
季節や環境にもよりますが、生まれてすぐの赤ちゃんは肌着で過ごすことが多いため、まずは肌着を用意します。乳幼児は大人よりも体温が高く、肌もデリケートです。
そのため、生地の質がよく、手入れもしやすい衣類を選びましょう。基本的には、綿100%の衣類が適しています。
具体的にどのような衣類を選ぶべきかわからない場合は、ベビー用品店の店員に相談するとさまざまなアドバイスを受けられます。
おむつ
おむつを事前に用意する場合、枚数に注意しましょう。
乳幼児は成長のスピードが速く、わずかな期間でサイズが合わなくなる可能性があります。サイズアウトしたおむつが無駄にならないよう注意が必要です。
また、サイズに問題がなくても、素材が肌に合わないこともあります。おむつは様子を見て、必要な分を用意しましょう。
赤ちゃんのケア用品
新生児と暮らすには、さまざまなケア用品が必要です。赤ちゃん用の、爪切り、ボディーソープ、衣料用洗剤などを用意しましょう。
おむつと同様、ボディーソープや衣料用洗剤などは肌との相性があるため、要注意です。
はじめは最低限のものだけ用意し、実際に使用しながら買い足すことをおすすめします。
自宅用のベビー用品
自宅用のベビー用品としては、寝室や風呂場で使用するものが必要になります。具体的には、布団、ベビーベッド、ベビーバス、沐浴ガーゼなどがあげられます。
寝具は赤ちゃんをどこで寝かせるかで必要なものが変わるので、まずは添い寝で様子を見てから必要なものを揃えてもよいでしょう。
ベビーバスは使用する期間が長くありません。使わなくなった時にどうするかも考えて選ぶと良いでしょう
外出用のベビー用品
ベビーカーや抱っこ紐は、長く使うことになるアイテムです。抱っこひもには大きく分けて、新生児用から使えるタイプと首すわり後から使えるタイプの2種類があります。
ベビーカーにも同様の分類があり、さらにチャイルドシートを兼用できるもの、車輪が大きく操作しやすいもの、持ち運びやすい軽量タイプなど、さまざまなタイプが売られています。産後間もなくは外出の機会が少ないため、落ち着いてから購入しても遅くはありません。
ただし、退院や検診で車を使用する場合は、必ずチャイルドシートが必要です。新生児対応のチャイルドシートを事前に用意しておきましょう。
また、着替えやおむつ、ミルクなど、持ち歩く荷物が増えます。大きめのカバンも準備しておきましょう。外出先で授乳するなら、授乳用ブラジャーや授乳ケープもあると安心です。
生まれた季節ごとにあると便利なもの
生まれた季節によって、あると便利なものもあります。詳しく解説します。
春(3~5月)
春生まれの場合、新生児期は比較的過ごしやすい気候ですが、朝晩の冷え込みや日中との寒暖差に注意が必要です。
外出が増えるのは初夏にかけてになることも多いため、「薄手で調整しやすい」アイテムを中心に揃えると無駄が出にくいでしょう。
春に準備しておきたいアイテムは以下のとおりです。
・薄手の長袖肌着(短肌着+コンビ肌着など)
・体温調整用のカーディガン/薄手のブランケット
・汗取りガーゼ(寒暖差で意外と汗をかくため)
・おくるみ(室内外の温度差対策)
気温の変化が大きい季節なので、重ね着でこまめに調整できるものがあると安心です。
夏(6~8月)
夏生まれは、暑さ・汗対策が中心になります。新生児は体温調整が未熟で、汗をかくとあせもなど肌トラブルが起きやすいため、通気性と肌あたりのよさを重視しましょう。
また、冷房の効いた室内では冷えすぎることもあるため、冷房対策アイテムも用意しておくと安心です。
夏に準備しておきたいアイテムは以下のとおりです。
・薄手の半袖/ノースリーブ肌着(通気性の良い素材)
・汗取りガーゼ/こまめに替えられるタオル類
・日除け(ベビーカー日除け・UVケープなど)
・冷房対策用の薄手ブランケット/羽織もの
暑さと冷房の両方を想定し、「涼しく・冷やしすぎない」調整ができるものを揃えましょう。
秋(9~11月)
秋生まれは、新生児期は比較的過ごしやすい一方で、秋が深まるにつれて急に冷え込む日が増えます。
本格的な外出が増える時期が冬に重なるケースもあるため、秋口から冬手前まで対応できる服装・寝具を意識しておくと安心です。
秋に準備しておきたいアイテムは以下のとおりです。
・長袖肌着/薄手のロンパース
・重ね着しやすいベストやカーディガン
・やや厚手のブランケット
・お出かけ用の防寒ケープ(必要に応じて)
「秋→冬」へ気温が下がる移行期なので、重ね着前提で揃えると調整がしやすくなります。
冬(12~2月)
冬生まれは、寒さ対策が中心になります。室内は暖房で乾燥しやすく、外気との温度差も大きいため、過度に厚着させすぎない工夫と、冷え・乾燥の両面への配慮がポイントです。
外出は産後しばらく控えめでも、退院や健診など最低限の移動はあるため、短時間でも安心できる防寒アイテムを用意しましょう。
冬に準備しておきたいアイテムは以下のとおりです。
・暖かい素材の肌着・ウェア(ただし着せすぎ注意)
・厚手のはおりもの/アウター(屋外移動用)
・ラップホールド/おくるみ(保温・持ち運びに便利)
・クイックウォーマー(おしりふき等の冷たさ対策)
・授乳用ブランケット(授乳時の冷え対策)
寒さで赤ちゃんが冷えないようにしつつ、室内外の温度差に合わせて調整できるアイテムを揃えると安心です。
まとめ
出産前に必要な手続きや準備は、多岐にわたります。安心して出産し、育児をスムーズにスタートできるよう、計画的に準備しましょう。出産後は、赤ちゃんと生活するためにさまざまなベビー用品が必要になります。赤ちゃんとどう生活していくか探りながら準備したほうがよいものもありますが、あらかじめどういうものがあるか調べておくと良いでしょう。
また、荷物が多く、機嫌や体調が気になる赤ちゃんとの移動には、車が便利です。
赤ちゃんとの移動に車を使用する人は、必ずチャイルドシートを用意しておきましょう。
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