出会い頭事故とは?
出会い頭事故とは、どのような事故でしょうか。定義や特徴について解説します。
出会い頭事故の定義
出会い頭事故とは、それぞれ異なる方向へ向かっている車同士が衝突する事故です。交差車両の見落としや判断ミスによる操作などが原因となります。
実際に発生した交通事故の内訳において、出会い頭事故は大きな割合を占めています。2022年の交通死亡事故発生件数を事故類型別にみると、正面衝突、歩行者横断中、出会い頭衝突の順で多くなっています。この3つの事故類型の件数を合計すると、全体の約7割を占めています。出会い頭事故は件数が多いため、日頃から特に気をつけて走行する必要があります。
出会い頭事故の特徴
出会い頭事故は、交差点でよく発生しています。特に見通しが悪い場合や信号機がない場合は、出会い頭事故が発生するリスクが高い傾向にあります。
ただし、仮に見通しがよい交差点であっても、運転者の気の緩みが原因で出会い頭事故が発生するケースもあります。交差点に侵入する際は、細心の注意を払いましょう。
出会い頭事故の責任割合
出会い頭事故が発生した場合、責任割合はどうなるのでしょうか。パターン別に解説します。
車同士の出会い頭事故
車同士の出会い頭事故は、状況によって責任の大きさが変化します。信号機がある交差点で事故が発生した場合、事故発生時の信号の色、道路の広さ、道路標識の内容などによって責任割合が決まります。
一方、信号機がない交差点で事故が発生した場合、責任割合は、優先道路や道幅が広い道路を走っていた優先車の方が低くなります。双方の道幅が同じで速度も同じくらいであれば、責任割合は左方車の方が低くなる場合が多い傾向になっています。
車・バイクの出会い頭事故
車とバイクの出会い頭事故では、責任はバイクの方が低くなりがちです。車同士の事故と比較すると、バイクの責任割合は5%~20%程度低くなる傾向があります。
また、車同士の事故と同様、信号機の有無によって責任の考え方が異なります。信号機がある交差点で一方の車が赤信号を無視した場合、青信号だった方の車には過失がありません。それぞれが赤信号と黄信号だった場合、双方に一定の過失があるとみなされます。
信号機がない交差点では、優先道路や一時停止の規制などの条件によって責任割合が決まります。
車・自転車の出会い頭事故
自転車は交通弱者とみなされるため、車と自転車の出会い頭事故では自転車の責任が低くなる傾向があります。信号機がある交差点で発生した事故では、交差点に進入する直前の双方の信号の色によって責任割合が変化します。
信号機がない交差点における責任割合の判断基準は、双方の道路の幅や一時停止規制の有無などです。
自転車の責任割合に影響する要素
車と自転車の出会い頭事故では、他にも責任割合に影響を与える要素があります。例えば、自転車が右側を通行していた場合や左方から進入してきた場合は、自転車の責任割合が大きくなります。
一方、自転車の運転者が児童や高齢者であったり、自転車横断帯や横断歩道などを通行したりしていたケースでは、自転車の責任割合が小さくなります。
出会い頭事故の責任割合認定に影響するポイント
現場の状況も、出会い頭事故の責任割合認定に影響を与えます。具体的なポイントを挙げて解説します。
事故が起きた道路の幅
交差点では、明らかに幅の広い道路の通行が優先です。そのため、幅の広い道路と狭い道路を通行していた車両同士の事故では、幅の広い道路の車両の責任が少なくなります。
ただし、幅の広さについては明確な定義がありません。幅の広い道路として認められるには、客観的に見て広いと判断できる広さである必要があります。
交差点に先に進入していたか
非優先車が交差点へ先に進入していた場合は、優先車の責任が高くなる場合があります。優先車が周囲の状況に注意していれば、出会い頭事故を回避できた可能性があるためです。
ただし、交差点に侵入した順番について判断する際は速度差も考慮されます。
交差点の見通しがよいか
出会い頭事故の責任割合を考える際は、交差点の見通しも重要な項目になります。特に信号機のない交差点では、見通しが重要視されます。見通しの良し悪しは、双方の車両が交差点へ侵入する直前の状態で判断します。
例えば、建物、駐車車両、看板などで交差点の様子が見えにくい場合、見通しが悪いと判断されるでしょう。
事故の発生時間が夜間か
事故が夜間に発生すると、事故の責任割合の考え方が通常とは異なることがあります。夜間とは、日没から日の出までの時間帯です。基本的に、夜間はライトにより交差車両を認識しやすいと判断されます。
そのため、無灯火で車両を認識できなかったり、認識したにもかかわらず回避行動をしなかったりした車の責任割合が大きくなります。
一時停止線の有無
一方の道路にのみ停止線が引かれている交差点もあります。そのような場合は、停止線がある道路で一時停止しなかった車の責任割合が大きくなります。
一時停止の指示を無視した結果として事故が起きれば、重大な注意義務違反とみなされるためです。
その他のポイント
他にも、著しい過失や重過失があれば、判断基準に加味されます。著しい過失とは、脇見運転をはじめとする著しい前方不注視、著しく不適切なハンドル・ブレーキの操作、携帯電話の使用、酒気帯び運転などです。
重過失には、酒酔い運転、居眠り運転、無免許運転、時速30km以上の速度違反、過労運転などが該当します。
出会い頭事故における損害賠償請求
出会い頭事故を起こすと、損害賠償を請求されるおそれがあります。以下で詳しく解説します。
賠償金の内訳
出会い頭の事故が起きた場合、賠償金の内訳は大きく「治療費」「後遺障害に関する費用」「物損費用」の3つに分けられます。
治療費は、事故にあわれた方が通院・治療・入院などで必要となる費用を指します。
また、後遺障害に関する費用には、後遺障害が残ったことによる精神的負担に対する「後遺障害慰謝料」や、後遺障害が原因で将来の収入が減ってしまう分を補う「逸失利益」が含まれます。
なお、逸失利益とは、後遺障害によって将来得られるはずだった収入が減少することに対する補償です。
物損費用は、事故によって壊れてしまった車両などを修理するために必要となる費用です。
証拠をそろえて交渉に備える
事故の責任割合を決める際には、相手方との交渉が必要になります。そのため、自分の主張を裏付ける証拠をあらかじめ準備しておくことが大切です。
例えば、相手の責任が実際よりも低く評価されている場合は、適切な割合に修正するための反論が必要です。責任割合は賠償金の金額に直接影響するため、相手の責任が低く見積もられたままだと、受け取れる賠償金も少なくなってしまいます。
証拠としては、刑事記録、映像記録、目撃者の証言などが挙げられます。これらの証拠を基に、責任割合を適切な水準に調整していくことが重要です。
自分の過失分をどう補うか考える
事故の被害者であっても、状況によっては一部の責任を負う場合があります。自分の過失が認められると相手から受け取る賠償金が減り、事故によって発生した費用の一部を自分で負担しなければなりません。
自動車保険に加入していれば、その自己負担分を保険で補える可能性があります。
例えば、車の修理費用は「車両保険」、自分自身のケガについては「人身傷害保険」などが対象になることが一般的です。これらは契約内容によって異なるため、不安な方は加入している自動車保険の保険証券を確認してみてください。
ただし、保険を使うと翌年以降の保険料が上がる可能性があります。保険を使わなくても支払える範囲であれば、保険を利用しないという選択肢もあります。状況に応じて慎重に判断しましょう。
出会い頭事故を防止する対策
出会い頭事故を防ぐには、日頃からさまざまな心がけが必要です。まず、停止線がある場合は必ず停止し、周囲の状況をよく確認しましょう。
また、見通しが悪い場合は二段階停止を心がけ、交差点には慎重に侵入する必要があります。見通しが悪い交差点では、速度を意識的に落とすことも大切です。常に安全確認を怠らず、事故を発生させないよう細心の注意を払いながら運転しましょう。
まとめ
出会い頭事故は発生件数が多いため、車を運転する際は十分に注意しましょう。出会い頭事故の責任割合の考え方は、状況によって異なります。事故の被害者であっても一部責任を負うケースもあるため、さまざまな対策が必要です。
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