結婚式におけるご祝儀とは?
結婚を祝う気持ちとして、新郎新婦に渡すお金がご祝儀です。ご祝儀は、新郎新婦の結婚式費用になるほか、結婚式の招待に対する感謝という意味合いもあります。また、引き出物代を含めた結婚式場における食事代も、ご祝儀に含まれています。実際の結婚式では、受付でご祝儀を渡して参加するという流れが一般的です。
ご祝儀の金額に決まりはありませんが、大体の相場は決まっています。新郎新婦との関係性によっても変わってくるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
ご祝儀の相場
ここでは、一般的なご祝儀の相場、および会費制の結婚式における相場について、それぞれ解説します。
一般的な相場
親族ではない参列者のご祝儀の相場は、 3 万円です。お祝い金で 1 万円、引き出物代を含めた飲食代を 2 万円として換算します。
以下は、一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会が実施した、新郎新婦との関係性別ご祝儀平均額の調査結果です。
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新郎新婦との関係 |
平均額 |
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兄弟姉妹 |
54,676 円 |
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叔父・叔母 |
72,711 円 |
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従兄弟・従姉妹 |
39,434 円 |
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その他の親戚 |
57,268 円 |
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勤務先の上司 |
33,872 円 |
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勤務先の同僚 |
28,424 円 |
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勤務先の部下 |
28,925 円 |
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取引先関係 |
28,333 円 |
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友人 |
29,598 円 |
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その他 |
89,280 円 |
平均額は、新郎新婦との関係によって差があることがわかります。兄弟姉妹や叔父・叔母など近い親戚には多めに包むことが多いようです。また、新郎新婦の上司にあたる関係の場合も、多めに包む傾向があります。
会費制の相場
会費制結婚式では、ご祝儀ではなく出席者全員が一律の会費を支払う方式を取ります。相場は、 1.5 ~ 2 万円ほどです。金額は招待状への記載を参考にし、支払いは現金をそのまま受付で渡します。
しかし、会費とは別に、お祝いとしてご祝儀を出すことができないわけではありません。新郎新婦が身内だったり、自分の結婚式で新郎新婦からご祝儀を受け取っていたりする場合は、会費とは別にお祝いのお金を用意することもあります。
ご祝儀に必要な物
ご祝儀に必要なものは、袱紗・ご祝儀袋・新札の 3 点です。ここでは、それぞれの詳細について解説します。
袱紗
袱紗はご祝儀袋を包む薄い布で、金封を包んで汚さずに運ぶために用いられます。結婚式のようなお祝い事では、赤や朱色などの明るくて華やかな色のものを使いましょう。なお、寒色系や灰色などの落ち着いた色味は弔事用で使われることが一般的なので、注意が必要です。ただし、紫色は慶事と弔事のどちらでも使えるので、 1 枚用意しておくとよいでしょう。
ご祝儀袋
結婚式で用いるご祝儀袋は、何でもよいわけではありません。以下の条件を満たすご祝儀袋が、結婚式に適しています。
- 右上にのしが付いている
- 飾りひもである水引の種類が、あわじ結びまたは結びきり
- 中包みが付いている
表書きは黒ペンや筆ペンを使うことが多いですが、中包みはボールペンでも問題ありません。
新札
ご祝儀には、新札を用意することが一般的です。新札が用いられる理由は複数あります。代表的なのは、新郎新婦の新しい門出をお祝いするという気持ちを表すためです。新札を準備することで、暗に結婚式を楽しみにしていたと伝えることができます。 また、単純に新札の方が見栄えがよく、結婚式という場にふさわしいことも理由の 1 つです。
ご祝儀に関するマナー
ご祝儀の作法には、いくつか守るべきマナーがあります。以下は、具体的なマナーとそれぞれの詳細です。
ご祝儀袋は袱紗に包む
上でも説明したとおり、ご祝儀袋は、袱紗に包んで持ち込むことがマナーとされています。結婚式の場合は、赤やオレンジなどの暖色系のほか、慶弔両方に使える紫などの袱紗を用います。なお、受付でご祝儀袋を渡す際は、袱紗から取り出しましょう。
夫婦や親子での出席時はまとめる
夫婦や親子など世帯でまとめて出席する際は、連名としてご祝儀袋を 1 つにまとめて渡すことがマナーです。ただし、 1 人 3 万円として、 2 人分で 6 万円を包んでしまうと、偶数になるため好ましくありません。 5 万円や 7 万円にするなどして、奇数となるように上手く調整しましょう。
なお、子どもが成人していて、個別に招待を受けている場合は、親子それぞれでご祝儀を用意することが一般的です。
ご祝儀袋と金額はバランスを取る
ご祝儀袋と金額は、バランスを取ることがマナーとされています。例えば、 3 万円程度を包む場合は、結び切りやあわじ結びなどの水引を使用します。基本的には、包む金額が大きいほど、装飾の豪華なご祝儀袋を使うことが望ましいです。具体的には、 5 万円以上の場合、豪華な装飾が施された輪結びやあわじ結びなどの水引が妥当でしょう。
海外の結婚式では不要な場合がある
海外で行われる結婚式に参加する場合は、ご祝儀が不要な可能性があります。招待客が海外の式場までの旅費を負担する代わりに、新郎新婦がご祝儀を辞退するケースも少なくありません。対して、新郎新婦が式場までの旅費を負担してくれる場合は、ご祝儀を渡すことが一般的です。
欠席するタイミングで金額を変える
結婚式を欠席する場合は、ご祝儀を事前に新郎新婦へ直接渡すか、現金書留で郵送しましょう。また、同じ金額程度のプレゼントを送ることも、選択肢の 1 つです。しかし、欠席が決まったタイミングによって、金額の相場は変わります。以下で、タイミングごとのご祝儀の相場について解説します。
事前に欠席が決まっていた場合
結婚式の実施日よりも余裕のあるスケジュールで欠席が決まった場合は、予定していたご祝儀を全額渡す必要はありません。料理やサービスの額を差し引き、 1 万円程度を渡すのが相場とされています。なお、予定していたご祝儀の、 2 分の 1 から 3 分の 1 程度の金額を包んでも、問題はありません。
直前で欠席する場合
結婚式の直前では、基本的に式や披露宴会場の準備が整っています。そのため、直前で欠席する場合は、予定していた全額を包みましょう。具体的な金額は、最低でも通常のご祝儀の平均相場である 3 万円が望ましいでしょう。また、この場合は物品によるプレゼントは避け、現金で送ることがマナーとされています。
適切な金額を包む
ご祝儀の額は一律ではなく、自由に決められます。しかし、避けたほうがよいとされる金額にならないよう、注意が必要です。基本的には、割り切れる偶数は別れを想起させるため、避けるべきとされています。そのため、奇数の金額にしましょう。
なお、例外として、偶数である 8 は末広がりとして縁起が良いとされたり、奇数である 9 は苦を連想させるため避けられたりします。
結婚式でかかるその他のお金
結婚式では、ご祝儀以外にもお金がかかる場合があります。以下は、具体的な費用とそれぞれの詳細です。
2次会への出席費用
2 次会は、披露宴終了後に実施されるカジュアルな形式のパーティーです。新郎新婦の友人や同僚の他、式・披露宴に参列できなかった人も参加します。 2 次会に出席する場合は、結婚式とは別に会費を支払うことが一般的です。
また、 2 次会は披露宴終了から時間が空くことも珍しくありません。そのため、開始まで時間を潰すために喫茶店を利用した際の代金や、 2 次会のパーティー会場への交通費などがかかることがあります。
交通費や宿泊費
結婚式会場まで距離が遠い場合は、交通費や宿泊費も必要です。一般的には、新郎新婦がお車代として負担します。しかし、一部ないし全額を自己負担する場合は、出費として考えておく必要があります。
まとめ
結婚式のご祝儀は金額に決まりはありませんが、相場を参考に決めることが多いでしょう。親族以外の場合は、大体 3 万円が相場です。ただし、会費制の場合は一律で金額が決められているため、あらかじめ決められた金額を用意します。
また、ご祝儀を渡す際には袱紗やご祝儀袋を用意し、新札を入れることが一般的です。特に、新札は金融機関での両替が必要になるため、事前に用意しておく必要があります。ご祝儀以外にも 2 次会への出席費用や交通費・宿泊費がかかることもあるため、結婚式への参加が決まったら早めに準備をしておきましょう。
ご祝儀とは、結婚を祝う気持ちとして新郎新婦に渡すお金のことです。金額が決まっているわけではありませんが、一般的な相場やマナーを守る必要があるため、注意が必要です。本記事では、ご祝儀の相場やマナーなどについて解説します。ご祝儀以外に結婚式でかかる費用についても解説するため、参考にしてください。