子どもにかかるお金
まずは、子どもにかかるお金の内訳について見ていきましょう。子育ての費用としてまず思い浮かべるのは教育費かもしれませんが、そのほかにも、食費や医療費など、さまざまなお金が必要となります。
ここでは、内閣府が平成21年に発表した「インターネットによる子育て費用に関する調査」で報告されている子育て費用の中から、5つの項目について説明します。
子どもにかかるお金①教育費
子どもにかかるお金の代表的なものとして、教育費が挙げられます。教育費のなかには、学校に支払う費用である「学校教育費」と、学習塾や習い事にかかる費用の「学校外教育費・活動費」があります。学校教育費には、入学金や授業料、教材費などが。学校外教育費・活動費には、学習塾や家庭教師、習い事の月謝などが含まれます。
子どもにかかるお金②食費
子育てには、食費も多くかかります。乳幼児の時期には粉ミルクや離乳食など大人の食事とは別のものを用意する必要がありますし、学校に通い始める頃には、食べる量が増えて大人と同じ量を食べる子も少なくありません。また、大きくなってくると、お弁当代としてお金を持たせることも出てくるでしょう。
子どもにかかるお金③衣類、身につけるもの
子どもの成長は非常に早いので、衣類や身に着けるものを頻繁に買い替えることになります。日常で着用する肌着や私服、防寒具に加え、小学校や中学校、高校では指定の制服の準備が必要な場合もあります。また、オシャレに興味を持ち始めると、アクセサリーや美容代もかかってくるでしょう。
子どもにかかるお金④医療費
子どもは体調を崩しやすく、ケガをすることも少なくありません。国や自治体の補助で賄えるものもありますが、子の年令や世帯の収入によって補助の内容が異なる場合もあるので、お住まいの自治体の制度を調べておきましょう。また、医療費として必要なのは、子どもを病院へ連れて行った際に支払う費用だけではありません。任意の予防接種や市販薬などは自己負担となるため、備えが必要です。スポーツをする子どもであれば、スポーツ保険などの費用もかかるでしょう。
子どもにかかるお金⑤おこづかい
子どもにかかるお金として 最後にご紹介するのは、おこづかいやイベントにかかる費用です。子どもが成長するにつれて、毎月のおこづかいや遊びに使うお金を渡す場面が出てきます。さらに、お年玉、誕生日やクリスマスのプレゼントといった季節イベント費用、お宮参りや七五三、入園・入学などお祝い行事にかかる費用など、大学卒業までに多くのイベントが待っています。
【年令別】子どものためのお金
次に、子どもにかかるお金を年代別にご紹介していきます。年代ごとに必要な金額や内訳が異なるので、参考にしてみてください。
0~3才
生まれてから3才までに1人あたりにかかるお金は、年間100万円前後です。1才からは保育園に入園する子どもが増えますが、保育園に通う子どもと通わない子どもでは、費用に大きな差があります。具体的には、保育園に通う子どもは1人あたり年間1,216,547円であるのに対して、通わない子どもは年間843,225円で済みます。
この時期は、おむつやミルクなど生活消耗品に関する支出が高いのが特徴です。また、ベビーカーやチャイルドシート、ベビーベッドのような、子ども用生活用品・用具の支出も多くを占めます。
4~12才
幼稚園〜小学生の時期となる、4才〜12才までにかかる費用は、1人あたり年間120万円前後です。小学生の学校教育費は、未就学時児の保育費に比べると高くはありません。しかし、学校外活動費(学習塾以外の習い事)が、小学校3〜4年生の10万円超をピークにかかるようになります。この調査では大半が公立学校に通う子どもを対象にしているので、幼稚園・小学校ともに私立学校に通う場合は、さらに多くの費用がかかるでしょう。
13~15才
中学生時代となる13才〜15才の子どもにかかる平均費用は、年間155万円前後です。中学校でかかる費用の特徴は、高校受験を控える子どもが多いため、学校外教育費である学習塾の負担が増えることです。1学年ごとに学校教育費は増えていき、受験生となる中学3年生では約36万円となっています。また、成長期を迎えて、食事やおやつなどの食費も増加します。
参照: 内閣府 平成21年度 インターネットによる子育て費用に関する調査
高校生
高校生の子どもにかかる費用は、年間180万円〜230万円程度。高校3年間で約500万円〜700万円です。学習費総額(学校教育費・学校外活動費)は、公立高校に通う場合は512,971円、私立高校に通う場合は1,054,444円となります。このように私立高校では、公立高校の約2倍の学習費用がかかります。
ただし、高校の授業料に関しては国や自治体で支援される動きがあるため、お住まいのエリアの情報を調べてみましょう。
大学生
大学生の4年間で必要な費用は、大体800万円(国公立大学)〜1,000万円(私立大学)程度、年間では約200万円〜250万円かかります。4年間の教育費総額は国公立大学で約470万円、私立大学で約650万円です。私立歯科大学や大学院などに進学する際には、さらに高い教育費が必要となるでしょう。また、この金額は実家暮らしを想定しているので、一人暮らしや寮生活を送る場合は、家賃や光熱費などより多くのお金がかかります。
健康と安全を守るためにかかるお金について
子どもにかかるお金の種類やライフステージごとの費用についてご紹介してきましたが、子育てに必要な費用には、教育費や食費、医療費のほかにも、健康や安全を守るためのお金も必要です。パパママにとって子どもが元気で安全に育つことは、何よりも重要なことです。子どもの健康・安全のためのお金について、いくつか見ていきましょう。
健康診断など体調管理のお金
発達に問題がないかを確認する 3歳児健康診査のような定期健診は無料ですが、任意の検査は、3,000円〜10,000円程度かかるものが多いでしょう。代表的なものが、アレルギー検査です。ひどい症状は無いものの何となく不調が続くと思っていたら、アレルギーのせいだったということは珍しくありません。保険適用できるものもありますが、適用外と判断されると自費診療となります。
また、大きくなってスポーツなどに取り組むと、より体のメンテナンスが重要となるため、自費でメディカルチェックを受けることもあるでしょう。
栄養バランスを整えるためのサプリメントや栄養補助食品ももちろん自費です。
子どもが元気に過ごせるよう体調管理をしたり、ケガなどを防ぐためには、医療費以外のお金もかかる場合があるので、頭に入れておくと良いでしょう。
保険としてのお金
ダンスやスポーツなどで激しく体を使う場合、スポーツ保険への加入を勧められることがあります。スポーツ保険は自分や相手へのケガなどを保証する保険で、年額800円~程度と比較的負担の少ない保険です。万が一のケガなどに備える保険としては安価なものですので、活動する際には加入をお勧めします。必要経費として考えておきましょう。
また、被害額の大きな自転車事故が注目されたことで、子どもの自転車保険に加入される方も増えています。
家族の安心と安全のためのお金
子どもが大人になるまで養育するためには、パパやママも含めた家族全員が、健康で安全に暮らせることが重要です。ですが、気を付けていても不測の事態が起きてしまうことはあります。
特に両親が養育費用を出せなくなってしまうような事態に陥ると、子どもにはなすすべがありません。万が一の時でも子どもの成長や暮らしを守れるよう 、保険に入っておきましょう。
家族の健康に関わる生命保険や医療保険、住まいに関わる火災保険や住宅ローン保険は、特に大きな支出に備えることができるのでおすすめです。
また、自動車が日常生活には欠かせないという方は、自動車保険への加入も必要です 。
自動車の保険には、強制加入の自賠責保険と任意加入の自動車保険がありますが、自賠責保険の補償範囲は他人を死傷させた場合のみ(上限金額あり)で、車両や自身の傷害などは補償されません。万が一事故を起こしてしまったとき、 場合によっては自分で多額の支払いをしなければいけなくなることも少なくないので、子どもの暮らしを守るためにも、しっかりとしたサポートが受けられる自動車保険にも加入しておきましょう。
子どもの健康と安全のためにお金を使えるように
子どもが生まれてから大学を卒業するまでには、1人あたり約3,000〜3,600万円かかります。ライフステージごとに必要な金額をしっかり理解して、計画的に子育て費用を準備することが大切です。
また、子育ては長い時間をかけて取り組むことになります。万が一のことが起きてしまった時にも子どもの暮らしを守れるよう、保険に加入しておきましょう。
(2025年6月承認)GB25-300163
子どもが生まれてから大学を卒業するまでには、教育費をはじめさまざまなお金が必要となります。これから子どもを育てていく新米パパママの中には、子育ての費用に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。