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妊娠初期の変化とは?基礎体温の測り方・注意点などもわかりやすく解説

  • ライフイベント

pixta_27250996_M妊活を始めてみたものの、専門用語が多く、わからないことだらけという方も多いのではないでしょうか。この記事では、妊娠・出産にまつわる基礎知識について解説します。基礎体温を正しく測る方法や妊娠のサイン、妊娠初期における体の変化や注意点などについても解説するので、ぜひ参考にしてください。

基礎体温とは

基礎体温とは、安静にしているときの体温のことです。最小限のエネルギーだけで生存を維持している状態の体温であり、寝ているときが最も近い状態になります。そのため、計測する際は、目覚めてすぐの安静な状態でなければなりません。

 

基礎体温を測る際は、毎日同じ時間、朝目覚めてすぐの体を動かす前に計測することが基本です。ただ、現代は生活スタイルが多様化していることもあり、朝ではなくても、4時間くらい睡眠したあとに記録すれば把握できるとされています。

基礎体温の周期

健康な女性の場合、排卵が正常に行われていると、基礎体温は低温期と高温期の2つの周期に分かれます。月経が始まると体温が下がり、そこから約2週間低温期が続きます。排卵が起こると体温は上がり、次の月経までの約2週間は高温期です。

こうした基礎体温の変化は、エストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンの分泌が関係しており、女性の身体の状態を知る手がかりにすることができます。

基礎体温から読み取れること

基礎体温を毎日記録し、折れ線グラフにしてみると、さまざまなことが読み取れます。たとえば、生理周期が安定している人であれば、約2週間おきに高温期と低温期の周期を繰り返すため、次の生理が始まるおおよその日を予測することが可能です。

 

正しく計測していると、折れ線グラフの状態から、排卵日や妊娠しやすい時期、妊娠したタイミングなどがわかります。また、月経前症候群(PMS)の症状が出やすい時期や、肌荒れが起こりやすい時期も把握できるため、毎月のセルフケアにも役立つでしょう。 


※参考: 【女性のライフサイクルと健康】 - ・月経の異常|厚生労働省

妊娠と基礎体温の関係性

では、妊娠と基礎体温はどう関係しているのでしょうか。ここでは、妊娠しやすい時期と妊娠している場合の基礎体温の変化について解説します。

基礎体温が下がる前後に妊娠しやすいといわれている

生理が始まってから約2週間の間は、低温期が続きます。高温期に切り替わる直前、わずかですが基礎体温がさらに下がるタイミングがあり、その周辺が排卵日に当たります。 

妊娠しやすいタイミングとしては、排卵日の数日前、おおよそ排卵の4日前から排卵前日の4日間です。卵子の寿命は約24時間、精子の寿命は約3日間といわれています。 

ただし、排卵日のタイミングは人によって異なります。まずは基礎体温を記録し、自分のサイクルを把握しておくことが重要です。

 

※参考: 知っていますか? 男性のからだのこと、女性のからだのこと|厚生労働省  

妊娠している場合、排卵日から高温期が2週間以上続く

妊娠していると、排卵日以降の高温期が2週間以上継続します。妊娠していなければ、排卵日から続く高温期が2週間程度経過したところで下がり、再び生理が始まるでしょう。そのため、高温期が21日以上続いた場合、妊娠の可能性が高いと考えられます。 


ただし、これはあくまでも基礎体温を基準とした予測です。起床時に測る基礎体温ではなく、身体を動かしてしまってから測る体温は基準にはなりません。その点は、注意しておく必要があるでしょう。

 

※参考:基礎体温|女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修

基礎体温が不安定な場合は、病院へ相談を

基礎体温の測り方に問題がないにもかかわらず、低温期と高温期の周期がない場合は、無排卵月経の可能性もあります。無排卵月経は、月経があっても排卵がない状態を指します。

無排卵であっても日常的には問題がないものの、不妊の原因にはなりえます。妊娠を希望しているのなら、早めに病院で相談した方がよいでしょう。

基礎体温の測り方

ここからは、基礎体温を測るときに使用する体温計についてや体温を測るタイミング、具体的な測り方などを解説します。

婦人体温計を使って記録をつける

まずは、基礎体温を記録するために必要なアイテムを揃えましょう。体温計の他、体温を記録するための記録表やデジタルアプリなどが挙げられます。基礎体温を測る体温計は、婦人体温計を使いましょう。 


婦人体温計は普通の体温計とは異なり、小数点第二位(0.01単位)まで測定ができます。基礎体温は微妙な体温の上下を測る必要があるため、正確に記録するためにも婦人体温計は必須です。なお、記録表や婦人体温計は、婦人科やドラッグストアなどで購入できます。 

起床後、寝たままの状態で測定する

冒頭でも解説したように、基礎体温は安静にしている状態で測定しなければなりません。起床後すぐ、寝たままの状態で検温しましょう。起き上がるだけでも体温は微妙に変化するため、できるだけ身体を動かさずに測りましょう。 


婦人体温計は、あらかじめ枕元の手の届く範囲に準備しておくと便利です。毎朝同じ時間に測るのが理想的ですが、1~2日程度は測り忘れても気にする必要はありません。体温の変化を見るためには、継続して測ることが大切です。

体温計は舌下に差し込む

基礎体温は身体を動かすだけでも変化してしまう繊細なものであるため、婦人体温計を使い、主に口内で測ります。正確には舌下です。婦人体温計の先端を、舌の裏側の左右どちらかに差し込み、舌で押さえてください。 


その際、測定中に体温計がズレてしまわないように、口を閉じた状態で測定することがポイントです。測定中は、できるだけ口で息をしないように注意してください。毎日同じ位置で測定できるよう、体温計を当てる位置も決めておくとよいでしょう。 

測定結果を記入する

測定結果は、毎日記録表やデジタルアプリに記録してください。測定結果を記録しておくことで、身体の変化に気づきやすくなります。数字を記録するだけではなく、グラフにして線でつなぐと、基礎体温の変化も分かりやすくなるでしょう。 


基礎体温の数値とあわせ、できるだけその日の体調も記録しておくようにしてください。生理の状態や性交渉の有無の他、体調不良や夜更かししたなどの細かな状況をメモしておくことで、体調の変化や生理周期、妊娠の兆候も把握しやすくなります。

生活リズムが不規則な場合

毎日決まった時間に基礎体温を測りたいと思っても、なかには生活リズムが不規則な人もいるでしょう。毎日同じような時間に測れない場合は、4時間程度の睡眠を取ったあとに記録するようにしてください。 


基礎体温は、毎日同じ時間での計測が理想的ではあるものの、神経質になりすぎないことも重要です。基礎体温は、室温やそのときの体調によっても変化します。そのため、例え決まった時間に測定できない状況でも気にせず、測定と記録を続けましょう。 

妊娠初期における注意点

体調がいつもと違ったり、生理が少し遅れたりすると、妊娠したのではないかと気になるのではないでしょうか。妊娠初期には、以下のような注意点があります。

妊娠15週頃までの熱っぽさは影響なし

基礎体温は低温期と高温期に分かれますが、妊娠初期は高温期が続くため、身体が熱っぽく感じることがあります。体調には個人差があるものの、妊娠15週頃までの熱っぽさは問題ありません。

妊娠15週くらいになると、熱っぽさは収まってきます。空調を調節したり、薄着で過ごしたり、冷却シートを使ったりするなど、体温を調節するようにすると過ごしやすくなるでしょう。

 

参考: 2 妊娠前から 妊娠中|厚生労働省  

風邪との見極めに要注意

妊娠中の高温期は微熱状態になることがあるため、熱っぽさやだるさなど、風邪と似た症状を感じるのもよくあることです。実際に「風邪だと思っていたら妊娠していた」というケースも多くみられます。 


ただし、妊娠で38℃以上の高熱が続くことは滅多にありません。高熱が続く場合は、風邪など病気の可能性を疑いましょう。病気と見分ける基準としては生理の有無が手軽ですが、妊娠検査薬を使った確認も有効です。

判断に迷ったら病院へ

風邪などの病気なのか、それとも妊娠なのか、判断に迷った場合は、やはり病院に行くべきでしょう。自己判断で決めつけてしまうのは危険です。風邪薬など市販薬のなかには、おなかの胎児に影響を及ぼす成分を含んでいるものもあります。

体調が悪くても、妊娠していないことがはっきりするまで、市販薬は服用しないほうが無難です。

妊娠初期の主な症状

実際に妊娠していると、どのような症状が出るのでしょうか。最後に、妊娠初期によく見られる症状を解説します。

体調の変化

妊娠初期の体調の変化としては、先述した熱っぽさがあります。吐き気、いわゆるつわりが起こる・腹痛や頭痛、腰痛を感じる・身体のだるさや強い眠気を感じるという症状もよく聞かれるものです。

便秘や肌荒れもしやすくなります。他にも、これまでと嗅覚や味覚が変わったり食欲が増減したり、めまいやふらつきが起こったりすることもあるため、注意してみてください。

おりもの・生理などの変化

妊娠すると、生理の血液の量や色、おりものの量や色、状態などに変化が現われることも一般的な症状です。受精卵の着床時に少量の不正出血が起こることもあり、生理が始まったと勘違いしてしまう可能性もあります。

また、妊娠による女性ホルモン分泌の影響で、生理予定日を過ぎているにもかかわらず、生理前によく見られる胸の張りや痛みを感じる場合もあります。

メンタルの変化

妊娠初期は、ホルモンバランスが急激に変化するため、感情をコントロールしづらくなりがちです。理由もなくイライラしたり落ち込んだり、何となく落ち着かなかったりすることもよくあります。

涙もろくなってしまうのも、よく見られる妊娠初期の症状です。ただし、妊娠中期になると、次第にメンタルも安定してきます。

まとめ

妊娠すると、女性の身体にはさまざまな変化が起こります。基本的に基礎体温は低温期と高温期の二相に分かれ、記録を続けると生理の始まるタイミングや妊娠しやすい時期、妊娠している可能性まで、ある程度読み取ることが可能です。 


ただし、自分で判断がつかなかったり、不安な症状があるときは、病院を受診しましょう。

 

また、妊娠中は体も心も不安定になります。車を運転する方は、赤ちゃんが生まれることも見据えて、自動車保険の見直しをおすすめします。 

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